“お助け”クラブも人生初投入 成田美寿々が『充電完了』でツアー復帰

2024年4月7日(日)11時0分 ALBA Net

成田美寿々がお助けクラブを新投入(撮影:福田文平)

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<YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament 最終日◇6日◇琵琶湖カントリー倶楽部 栗東・三上コース(滋賀県)◇6482ヤード・パー72>

2022年11月に無期限休養を宣言した成田美寿々が戦いの舞台に帰ってきた。昨年は1試合だけ出場した6月のレギュラーツアー「リシャール・ミル ヨネックスレディス」以来の試合。トータル5オーバーの38位タイに「疲れました」と言いながらも、戦う意欲、ゴルフを楽しむ気持ちが戻ってきたツアー通算13勝の実力者はニコニコだった。


「きょうもアンダーパーは出せなかったけど、お客さんが見ているスタートホールでバーディが獲れた。残り110ヤードの3打目をベタピン。私ってカッコいいじゃん、と思いましたね。自信って大事。勘違いでもいいんですよ。自信があればボールは曲がらない。ホント、不思議です」

予選ラウンドのバーディは2日目の14番パー4の1個だけ。ただ、そのホールは観戦不可エリア。最終日のスタートホールだった10番パー5で初めてギャラリーの前で奪ったバーディに「予選落ちしなくてよかった」と笑った。

休養前は燃え尽き寸前だった。19年は2勝を挙げたが、コロナ禍で統合された20-21年シーズンはメルセデス・ランキング98位、賞金ランキング102位に沈み、12年のデビュー以降、8季連続で守ってきたシードを失った。20年8月の「NEC軽井沢72」は初日に自己ワーストの「92」をたたき、ホールアウト後に棄権。6月のシーズン初戦だった「アース・モンダミンカップ」は140位で予選落ちするなど新型コロナで一変した生活環境も影響したのか、22年は12試合に出場して10度の予選落ち。ショットもメンタルもバラバラだった。

「毎日毎日、心をすり減らしてやっていて、このままだと自分はもたないと思った。長く続けるための休養。もう一回やるぞ!という気持ちになるための超ニートだった」

一年で戦う気持ちはフル充電できた。「リボーンのために応援すると話をいただきました。感謝しかありません」と今季から新しい所属先も愛知県に本社がある機械・自動車部品機械大手メーカーの「ジェイテクト」に決まった。リボーン(再生)のための準備は万端。さらに真新しいキャディバッグをのぞいてみると、珍しいクラブが入っていた。

「チッパーです。ちょっとグリーン周りが怪しいので、今週買いました。別にカッコ悪いとかはないですね。ちゃんと仕事もしてくれました」

グリーン周りの転がしのアプローチに特化したアイアンに属するクラブは、大会前に京都府内のゴルフショップで購入。販売価格は1万9800円だったが、「店員さんに顔バレして『恥ずっ』て思ったけど、そのおかげなのか1800円値引きしてもらい、1万8000円でした。自分でクラブを買いに行ったのは10年ぶり以上かもしれないですね」。

ゴルフ人生で初めて実戦配備したチッパーは、最終日の4番パー4で初の出番が回って来た。「最初は花道からガツンと打ってしまってグリーンオーバー。次もチッパーで打ったら6ヤードをチップインしました」。アマチュアでも使うゴルファーは少数で、使用できる状況も限られるが、転がしのアプローチにはこれほど便利で易しいクラブはない。カッコつけて失敗するより、しっかりスコアを作れるなら「恥ずっ」も関係なし。「ステップで成功体験を積みかさねて、レギュラーでも結果を出していきたい。リランキングをクリアし、最終的にはシードを取りたい」。そのためのチッパーなら安い買い物。次戦はレギュラーツアーの「フジサンケイレディスクラシック」に出場する。(文・臼杵孝志)


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