米実業家、プライベートジェットをクルマに改造してオークションに出品予定/オートスポーツweb的、世界の今
2020年4月7日(火)16時59分 AUTOSPORT web
日々、世界各国の自動車にまつわるWEBサイトやSNSを隈なくチェックしているオートスポーツweb新車ニュース班が「これは面白い!」と感じた情報をピックアップしてお届けする「オートスポーツweb的、世界の今」(不定期連載)をスタートします。
初回はアメリカより、『プライベートジェット機をクルマに改造して売りに出そうとしている起業家を発見』のニュースをお届けします。
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アメリカのオークション会社MECUM AUCTIONSは、2020年6月23日〜28日にインディアナポリスで開催予定の自動車のオークション大会『インディ2020』において、プライベートジェット機をクルマに改造した『LIMO-JET 42’LEAR JET』が出品されることを発表した。これが世界中で、ちょっとした話題となっている。
自動車のオークション大会『インディ2020』を主催するMECUMは、過去30年に渡ってヒストリックカーやコレクターカーの販売、オークションを全米各地で開催してきた実績を持っている。
当初は自動車のみを取り扱っていたが、現在はバイクや時計、道路標識などの変わりネタもオークション内で取り扱うようになり、2011年以降には全米総売上高ナンバー1のオークション大会へと成長している。
そんなMECUM AUCTIONSにおいて、アメリカ・オレゴン州ベントに拠点を構えるLIMO Jetがプライベートジェット機をクルマに改造した『LIMO-JET 42’ LEAR JET』を競売に掛けると発表した。
LIMO Jetの開発者であるダン・ハリスによれば2006年から『LIMO-JET 42’ LEAR JET』の開発をスタートさせて以来、4万時間という長い工数を割いてきたという。サスペンションやドライブトレイン、電気・コンピューターシステムの設計開発には2年以上を要したとコメントしている。
では、『LIMO-JET 42’ LEAR JET』の全景を見ていこう。ボディサイズは全長12.8メートル、全幅2.4メートル。四隅のタイヤには、28インチの巨大なホイールを履いている。
ジェットエンジンは巨大なスピーカーに換装されており、この“クルマ”(?)を動かすエンジンは、新たに開発された8.1リッター、最高出力400psを発生するシボレー製のV8エンジンが機体後方のリヤ下部に収まっている。
室内に目を向けてみよう。42インチのプラズマテレビをはじめ、ダンスクラブに引けを取らない多数のスピーカーが内蔵されている。
このオーディオビジュアルシステムの総出力は17000ワットで、かなりの迫力だ。室内の居住スペースは広く確保されており、最大で18名が収容可能となっている。
コックピット……改め、運転席には4つのモニターが設けられ、そこには車外カメラからの情報が随時表示される。
シートは黒地に赤のステッチが施されたバケットタイプを用意。ステアリングとメーター類はスポーティなデザインでまとめられていて、ウインドウの先端には“フェンダーミラー”も装着されている。
今回のオークション内容には『LIMO jet』を輸送できるピックアップトラックとして『シボレー2500ピックアップ』と『Iron Bullのトレーラー』も含まれているそうだ。
製造過程の写真がLIMO-JETの公式ホームページhttp://www.jetsetterus.com/the-build.htmlに掲載されているので是非、覗いてみて欲しい。
LIMO Jetの公式YouTubeでは、内外含めた機体の各部に設けられたスピーカーが動作する様子を確認することができる。
『LIMO-JET 42’ LEAR JET』が売却された場合、オートスポーツweb新車ニュース班は、現地の様子を交えながら、この機体……いやクルマがどう扱われていくのかを探っていきたいと考えている。ご期待あれ!