「表情が豊かになった」ロッテ・佐々木朗希 凱旋登板で11奪三振の圧巻投球 球界OBから指摘されたWBC後の「変化」とは
2023年4月7日(金)12時23分 ココカラネクスト
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ロッテ・佐々木朗希投手が今季初先発初勝利を挙げた。
6日の日本ハム戦(ZOZOマリン)に先発した佐々木朗は6回80球を投げ1安打無失点、11奪三振と圧巻の投球で日本ハム打線を圧倒。最速は164キロを計測した。初参加となったWBCでも世界の度肝を抜いた日本の若きエースの「変化」を指摘する声も出ている。
【動画】11奪三振と圧巻の投球を見せた佐々木朗希
春休み中とあってデーゲームで行われ、多くの子どもたちも来場した試合でエースが堂々たる姿を見せた。初回こそ万波中正に中前打を許したが、この打席では最速となる164キロをマーク。わきあがる歓声が心地よかった。
その後も決め球のフォークで空振りの山を築き、出した走者はこのひとりだけ。相手主軸の清宮幸太郎も2打席連続3球三振に仕留めるなど、圧巻の投球ぶりには日本ハム打線もお手上げとなった。
WBCから帰国後、実戦での調整登板は選択せずこの日を迎えた。コンディションも注目される中、「手探りのなかでいいピッチングができたかなと思います」と充実感を漂わせた。
試合後のワンシーンも注目を集めた。声出し応援が解禁となり、イニングごとに盛大な「佐々木コール」が起こる中、試合後のヒーローインタビューでは「僕は朗希のほうが呼ばれ慣れています」と、リクエストし、ファンを喜ばせた。プロ4年目を迎えた若きエースについて、球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は6日に更新した自身のユーチューブチャンネルでシーズン初登板となった佐々木朗について言及している。
この日は強風のアクシデントもあったが、佐々木朗は風の影響を感じさせず、制球良くまとめ11奪三振を奪った。危なげない投球内容に「佐々木は圧巻だったね」ときっぱり。また投球内容以外にも同氏が注目した点があったという。
「表情が豊かになった。柔らかくなったし、すごく明るくなった。一皮むけた」とWBCを経たことでの内面の変化を指摘。実際にこの日の登板では、三振を奪った後に笑みを浮かべたり、ベンチでも積極的に味方を鼓舞するなど、喜怒哀楽を積極的に出すシーンが目立った。
すでに侍ジャパンでも投手コーチを務めた吉井理人監督からも「いい意味で自信がついた」と変化を指摘されている佐々木朗。WBCでは同級生の宮城大弥(オリックス)との仲の良さも注目を集め、大谷翔平、ダルビッシュ有などメジャーの舞台で戦う先輩投手たちの姿にも大きく刺激を受けた。
切磋琢磨する仲間がいることで、さらに一段上の高みを目指す。高木氏は力感を感じさせず、無理なく160キロを出せていることも評価。「今年は何かのタイトルに手が届く」と活躍に太鼓判を押している。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]