香川真司、ELリバプール戦スタメンか。クロップの帰還。恩師の眼前で覚醒なるか

4月7日(木)11時25分 フットボールチャンネル

ピッチ外では感傷的にならざるを得ない恩師との再会

 EL準々決勝、ドルトムントはホームにリバプールを迎える。このイングランドの名門を率いるのは、昨季までBVBを率い、一時代を築いたユルゲン・クロップ監督だ。特別な雰囲気が醸成されるであろう試合で、香川真司は輝きを見せられるか。(取材・文:本田千尋)

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 どうしてもユルゲン・クロップが衆目を集める。2016年4月7日のヨーロッパリーグ準々決勝、1stレグでボルシア・ドルトムントは、ホームにクロップが率いるリバプールFCを迎える。

 08年から7年間にわたってBVBを指揮した前監督の帰還に、ドルトムントの街が沸くのも無理のないことだ。10/11、11/12シーズンとブンデスリーガで2連覇を達成し、12/13シーズンにはチャンピオンズリーグの決勝にも導いた。

 6日付の『シュポルトビルト』誌はリバプール戦を「今年一番のエモーショナルな試合」と記している。香川真司にとっても、欧州でのキャリアを形成していく上で欠かせなかった恩師との再会となる。

 しかし、7日にドルトムントが対戦するのは、あくまでリバプールなのだ。4日付の『キッカー』誌のインタビューで、ミヒャエル・ツォルクSDは「実際クロップの存在によって特別な試合だ」としながらも「第一にはドルトムント対リバプールの試合だ」と述べている。

「ドルトムント対クロップではない。もしくはトゥヘル対クロップでもない。木曜日にロマンティックのための場所はない」

 感傷に浸る余地はない。舞台はELの決勝トーナメントだ。余興も兼ねたプレシーズンマッチではないのである。

 前日の会見で、トゥヘルによれば、対戦が決まってからリバプールに対するスカウティングを徹底したのだという。加えて香川ら、クロップのサッカーを知る選手が揃っていることは、何よりの強みと言えるだろう。

調子の上がらないリバプール。ドルトムントが優位か

 リバプールはリーグ戦で9位と調子が今ひとつである。前節のトッテナム戦でも、クロップの持ち味であるプレッシング、ゲーゲンプレッシングが機能していたとは言い難く、負傷離脱者も多い。

 一方でドルトムントはトゥヘルによってポゼッションが加えられ、クロップが率いた昨季とは異なるサッカーを展開している。後半戦に入って未だ無敗であることを考えても、BVBが優位に試合を進めるのではないだろうか。

 そしてリバプール戦で香川が先発出場するかどうかだが、少し気になるのは、5日の練習で最後のメニューとなったミニゲームに、バイグルとギュンドアンと香川の3人がフリーマンで入ったことだ。前半戦でトゥヘルが主に用いた[4-3-3]の中盤でコンビを組んだ3人である。

 もちろん後半戦に入ってからトゥヘルは[3バック + 2シャドー]という新布陣にトライしており、またギュンドアンは負傷離脱から明けて間もない。しかしトゥヘルには、復帰したばかりのヌリ・シャヒンを2月18日のELポルト戦で即先発起用した“実績”があるので、この香川、ギュンドアン、バイグルの3人がリバプール戦で先発起用される可能性はありそうだ。

 香川のコンディションは良い。インサイドハーフにしろ2シャドーにしろ、出場となれば、2日のブレーメン戦で同点ゴールを決めたような、何か決定的な仕事が求められるところである。

 ポルト戦でもトッテナム戦でも先勝したことで、ドルトムントは2ndレグを優位に進められることとなった。対リバプール戦の1stレグでのチームの重要な勝利に貢献することで、日本代表のシリア戦からブレーメン戦と続く「勢い」と「流れ」を、さらに先に繋げていけるようなプレーを期待したい。

 つまり、師の恩にゴールで報いる。それが、香川の可能性をまた拡げることにも繋がるはずだ。
 
(取材・文:本田千尋)

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