レアル指揮官、ハットのベンゼマを絶賛「ワインのように毎日良くなっていく」

　レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、同クラブに所属するフランス代表FWカリム・ベンゼマを絶賛した。7日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

　チャンピオンズリーグ（CL）準々決勝ファーストレグが6日に行われ、レアル・マドリードはアウェイでチェルシーと対戦。21分、24分とベンゼマが立て続けに得点を奪うと、40分にカイ・ハフェルツに1点を返されたものの、後半開始早々に相手守備陣のミスを見逃さず、ベンゼマが追加点を挙げて、3−1で先勝した。

　ベンゼマはCL決勝トーナメント1回戦セカンドレグのパリ・サンジェルマン（PSG）戦に続き、2試合連続でハットトリックを達成。これはクリスティアーノ・ロナウド（2017年）、リオネル・メッシ（2016年）、ルイス・アドリアーノ（2014年）に続くCL史上4人目の偉業となった。また、データサイト『OPTA』によると、欧州大会でチェルシー相手にハットトリックを達成した史上初の選手にもなったという。

　勝利の立役者となったベンゼマについてアンチェロッティ監督は試合後、「ベンゼマはストライカーとしてではなく、選手として本当に完璧だ」と賛辞を送った。

「彼はワインのように毎日良くなっていく。毎日優れたリーダーへとなっていき、チームとクラブにとってどれだけ重要かをさらに感じている。これが違いをもたらしていると思う。彼は今とても強い個性を持っていて、彼も自分がとても重要な選手だと理解している。だから、彼はみんなの模範になっている」

「彼はゴールをたくさん決めてくれる。それはとても重要なことだが、ポゼッション面でもチームをとても助けてくれている。彼はいつも正しいポジションにいる。彼がここにいることを私たちはみんな本当に嬉しく、幸運に思っている」

　また、12日に本拠地で行われるセカンドレグは有利な状況で迎えられることになったが、アンチェロッティ監督は「チェルシーは素晴らしい選手たちがいる、素晴らしいチームだ。だから、次の試合もまだ厳しいものになると私は思っている」と昨季CL王者であるチェルシーに対して油断することはできないと語った。

「私たちがリードしていることは明らかだ。だが、結果はまだオープンだ。アウェイゴールのルールがなくなったという事実はチェルシーにとって有利だ。彼らは優れたチームだから、私たちは彼らをリスペクトしている。今夜はマドリードが優れたチームだったが、次は別の試合であり、何事も起こり得る」