「模倣を誇っているのを見るのは初めて」ルノーF1代表、レーシングポイントのマシン製作を酷評
2020年4月8日(水)17時17分 AUTOSPORT web

ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、レーシングポイントはメルセデスの偽物のような『RP20』を誇れる理由はないと述べ、偽物とコピーされたデザインを比較した。
バルセロナで行われたプレシーズンテストでレーシングポイントが2020年型マシンを発表すると、多くの注目を集めた。彼らのマシンは、まるでメルセデスの2019年型マシン『W10』のレプリカのように見えたのだ。
RP20はテストで素晴らしいスピードを見せた。レーシングポイントのテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンは、RP20の設計理念がまさに2019年のメルセデスのマシンから着想を得ていることを弁解しなかった。
アビテブールはグリーンのそのような姿勢について良く思っていないひとりであり、いまだにレーシングポイントの設計理念について批判的でいる。
「彼らには素晴らしい写真家がいるのは確かだね」とアビテブールは、フランスの放送局『Canal+』に話した。
「また、彼らがコピーしたことを幾分認めている正直さは注目すべきだ」
「少なくとも私がF1に参加して以来記憶にある限りでは、誰かが模倣することを誇っているのを見るのは初めてのことだ」
「それはまるで贋作者が自分の作品に対し満足しているようなものだ。それにはオリジナルの芸術作品やオリジナルの物を作ることに誇りを持つことに比べて、価値がない」
レーシングポイントのデザインについての辛辣な批判以外にも、アビテブールはレーシングポイントが“ピンク・メルセデス”を持つにいたったやり方の合法性に納得していない。
「全体的な疑問は、公開されている情報のみに基づいて、あれほど正確な模倣が可能なのかということだ。現段階ではこれ以上深く堀り下げることはしないつもりだが、我々はこの点について確かに疑問に思っている」