リカルド、次戦F1中国GPで新しいシャシーを導入へ。一方レーシングディレクターはシャシーに低迷の理由があるとは考えず

2024年4月8日(月)18時0分 AUTOSPORT web

 RBは、2024年シーズンに低調なスタートを切ったダニエル・リカルドに対し、装備に関する懸念を軽減するため、F1第5戦中国GPで新しいシャシーを割り当てる予定だ。


 今シーズン初めてのことではないが、リカルドはホームレースの第3戦オーストラリアGPでチームメイトの角田裕毅に全体的に後れを取った。角田は予選でトップ10入りを果たしたが、リカルドは18番手とグリッド後方で行き詰まった。決勝では、角田は7位と好結果を出し、チームにとって今年初となるポイントを獲得したが、リカルドは12位という低い順位でチェッカーフラッグを受けた。

2024年F1第3戦オーストラリアGP ダニエル・リカルド(RB)


 34歳のリカルドは、RBのマシンで特定の課題と戦っているわけではないと主張しているが、チームメイトと自分自身の間にパフォーマンス差があることについて説明に窮しており、根本的な問題が彼のパフォーマンスに影響を与えている可能性があることを示唆した。


 RBのレーシングディレクターを務めるアラン・パーメインは、新しいシャシーがリカルドの疑念を裏付けることになるとは考えていないが、チームはドライバーの要求に喜んで応じている。


「私にとってシャシーは大きなカーボンの塊であり、サスペンション、エンジン、ギヤボックスが取り付けられている」とパーメインは語った。


「シャシーにパフォーマンスの問題がある可能性は極めて低い。しかし、新しいシャシーが1台できているので、それをダニエルに与えることはあらゆるレベルで理にかなっている。特に裕毅は現状のものに非常に満足し、快適に思っているからだ。我々はドライバーを選り好みしない」


「ダニエルに関しては、マシンに何か問題があるのなら、それを完全に寝かせておいた方がいいのかもしれない」


 パーメインは、リカルドの要求と新しいシャシーの導入タイミングとの間に相関関係はないと強調した。


「時には、何かを測定したり、シャシーをリグに載せたり、剛性をチェックしたりすることができるだろう。私が可能性は低いと言うのは、それがパフォーマンスの差別化要因ではないからだ」


「サバイバルセルとは、レギュレーションにもあるように知られているものだが、フロントサスペンションをオフにしたり、エンジンをオフにしたり、ドライバーの安全を確保したりするためのものだ。だから、それがパフォーマンスの差別化要因だとは思わないし、我々がドライバーを乗せたり降ろしたりしたいと考えていないのは確かだ。1台できたのはうれしい偶然であり、これを裕毅に与えても意味がない」


「ダニエルに与えるのは理にかなっているが、彼の問題のために新しいシャシーを持ち込むのではないことは、はっきりさせておく。ただ、すべてがうまく組み合わさったということだ」

2024年F1第4戦日本GP ダニエル・リカルドらと話すアラン・パーメイン(RB レーシングディレクター)


 RBが第4戦日本GPで導入した改良版フロアを含むアップデートについて、パーメインはこの変更が低速コーナーの多いコースで有益であることが証明されるはずだと考えている。


「フロントにストレーキがあり、そのサイドには新しいウイングがあり、実際にリヤタイヤの周りには新たな細かい点がある。ダウンフォースの点でちょっとした一歩を踏み出せるだろう」


「(今回のアップデートが)鈴鹿で素晴らしいものになると言うのは少々躊躇する。これは主に低速に焦点を当てているものだ。ここでははるかに高速な構成があるので、どうなるか見ることに興味をそそられる」


「もう少し高速性能が欲しいと考えているが、私が少々躊躇していると言ったのはそれが理由だ。今後の数戦では、その領域をターゲットにしたアップグレードを行う予定だ」

2024年F1第4戦日本GP ダニエル・リカルド(RB)


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