トヨタは5台を投入へ。WRC初開催のラリー・イスラス・カナリアスに10台のラリー1がエントリー
2025年4月8日(火)17時22分 AUTOSPORT web

4月24日(木)から27日(日)にスペインのカナリア諸島で行われる予定の2025年WRC世界ラリー選手権の第4戦『ラリー・イスラス・カナリアス』のエントリーリストが公開されている。今回、3メーカーのラリー1マシンで争われる最高峰RC1クラスには、全10台が名を連ねた。
ラリー1のエントリー台数は第3戦『サファリ・ラリー・ケニア』と変わらないものの、TOYOTA GAZOO Racing WRT(TGR-WRT)は5台を用意し、一方でMスポーツ・フォードWRTは1台減少の2台体制となっている。
『ラリー・イスラス・カナリアス』は、スペイン・カナリア諸島のターマック(舗装路)を舞台とするWRC初開催ラウンド。これまではERCヨーロッパ・ラリー選手権のイベントとして行われてきた。
今回、マニュファクチャラー選手権をリードしているTGR-WRTは、8度の王者であるセバスチャン・オジエをエントリーさせた。すでに開幕戦で1勝を挙げているオジエをマニュファクチャラー登録とし、ドライバーズ選手権リーダーのエルフィン・エバンスと、カッレ・ロバンペラを加えた3台でポイントを狙う。
チームのレギュラードライバーである勝田貴元は、4台目でエントリー。さらに若手育成チームのTGR-WRT2からもサミ・パヤリが出走することで、トヨタは計5台のトヨタGRヤリス・ラリー1を走らせる。
そして、今季初優勝を狙うヒョンデ・シェル・モービスWRTは、3台のラインアップを継続してエントリー。ティエリー・ヌービルとオィット・タナックのダブルエースに、期待の若手アドリアン・フルモーを擁して打倒トヨタを掲げる。
残るMスポーツ・フォードWRTは、今大会は2台体制とし、新エースとしてチームを牽引するグレゴワール・ミュンスターと、ラリー1初年度に挑戦しているジョシュ・マッカーリーンとともに戦う。
すでに、この開幕戦以来のターマックイベントへ向けてトヨタのエバンスとヒョンデのヌービルは、スペインで行われたERCイベントのラリー・シエラ・モレナに出場。前哨戦として、第4戦の舞台と性質の近いターマックでのデータを蓄積した。
両チームにもたらされたデータがどれほどのスピード差を生むことになるのか、そしてMスポーツは2大強豪チームにどこまで肩を並べることができるのか。未知数の第4戦『ラリー・イスラス・カナリアス』のエントリーリストは以下の通りだ。
■2025年WRC第4戦ラリー・イスラス・カナリアス エントリーリスト
No. | Team | Car | Driver&Co-Driver | Eligibility |
---|---|---|---|---|
33 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | トヨタGRヤリス・ラリー1 | エルフィン・エバンス スコット・マーティン | M |
1 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | ヒョンデi20 Nラリー1 | ティエリー・ヌービル マルティン・ウィダグ | M |
8 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | ヒョンデi20 Nラリー1 | オィット・タナック マルティン・ヤルヴェオヤ | M |
17 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | トヨタGRヤリス・ラリー1 | セバスチャン・オジエ ヴァンサン・ランデ | M |
16 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | ヒョンデi20 Nラリー1 | アドリアン・フルモー アレクサンドル・コリア | M |
69 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | トヨタGRヤリス・ラリー1 | カッレ・ロバンペラ ヨンネ・ハルットゥネン | M |
18 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | トヨタGRヤリス・ラリー1 | 勝田貴元 アーロン・ジョンストン | |
5 | トヨタ・ガズー・レーシングWRT | トヨタGRヤリス・ラリー1 | サミ・パヤリ マルコ・サルミネン | M |
13 | Mスポーツ・フォードWRT | フォード・プーマ・ラリー1 | グレゴワール・ミュンスター ルイス・ルッカ | M |
55 | Mスポーツ・フォードWRT | フォード・プーマ・ラリー1 | ジョシュ・マッカーリーン エオイン・トレイシー | M |