広島新スタ開業祝福も…湘南の計画前途多難。平塚市長「考えていない」

2024年4月8日(月)7時24分 FOOTBALL TRIBE

湘南ベルマーレの選手たち 写真:Getty Images

 湘南ベルマーレは今月7日開催の明治安田J1リーグで、サンフレッチェ広島と対戦。アウェイゴール裏に駆けつけたサポーターが、エディオンピースウイング広島開業を祝福する横断幕を掲げて注目を集めているが、湘南の新スタジアム計画実現へのハードルは高いようだ。


 湘南サポーターは試合前に「祝 新スタジアム開業 平塚でも夢を叶えられるよう頑張ります」と書かれた横断幕を掲出。クラブ公式X(旧ツイッター)アカウントでもアウェイゴール裏の様子が投稿されるなど、広島サポーターから感謝のメッセージが多く寄せられている。


 広島と同様、湘南もホームタウンにおけるサッカー専用スタジアムの建設を計画。昨年1月にはスタジアム建設計画の推進を目的として『株式会社湘南メディアスタジアム』を設立し、平塚市への働きかけを行っているが、落合克宏市長は以前からスタジアム建設に否定的な姿勢を見せている。


 落合市長は今年3月の定例市長記者会見でも、湘南のスタジアム建設計画に言及。同月12日に野々村芳和Jリーグチェアマンと会談したことを報告するとともに、「総合公園以外の場所に、ベルマーレなどが主体となり、民間の資金でスタジアムを造るのであれば、協力していくという考えに変わりはありません」とコメント。


 140億円というスタジアム建設費の半額負担が、財政状況から難しいとの見解を示すと、「(野々村氏を市に招待する予定は)今のところ考えていません。ご存じのようにチェアマンは札幌の選手でもありましたし、実際にこちらで試合をされている方なので」と語っている。


 また、落合市長は広島の新スタジアム視察の可能性を問われると、「勉強会等でやるかと思いますが、ベルマーレの方でもそういったデータというのも持っていると思いますので、勉強会の中でしっかりと検討していきたいなと思っておりますが」と回答。ただ、平塚市の企画政策課長は「特に、今のところ視察は考えておりません」と後ろ向きなコメントを残していた。


 定例会見では、湘南が現在ホームスタジアムとして使用しているレモンガススタジアム平塚の構造も話題に。「屋根がない等、Jリーグの基準に合わない」と指摘を受けたが、市長は「その点については、今の状況はこうですというのはもちろんJリーグも分かっているので、具体的な話はしませんでした。今のスタジアムの状況をJリーグに対してどうだろうかという質問もしませんでした」と答えるにとどめている。

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