【日本代表】次回こそ招集に期待!アジア最終予選ラスト2戦で見たい海外組3選
2025年4月8日(火)14時0分 FOOTBALL TRIBE

サッカー日本代表は3月20日、FIFAワールドカップ2026アジア最終予選のバーレーン戦に臨み2-0と勝利を収めた。この結果、8大会連続8度目の本大会出場が決まった。続く25日のサウジアラビア戦は0-0と引き分けたものの、6月に控える残り2試合は様々なテストも行える余裕が生まれている。
ここまで8戦して6勝2分、総得点数は「24」。攻撃力の高さを見せつけつつ失点もわずかに「2」と堅い守備でも強さを示した日本代表。圧巻の予選突破劇の中心となったのは、3月シリーズでもメンバーに名を連ねたMF遠藤航やMF久保建英といった海外組であることは言うまでもない。3月シリーズの招集メンバーは下記のとおり。
GK
- 大迫敬介(サンフレッチェ広島)
- 谷晃生(町田ゼルビア)
- 鈴木彩艶(パルマ・カルチョ/イタリア)
DF
- 長友佑都(FC東京)
- 板倉滉(ボルシア・メンヘングラートバッハ/ドイツ)
- 中山雄太(町田ゼルビア)
- 伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
- 瀬古歩夢(グラスホッパーCZ/スイス)
- 菅原由勢(サウサンプトン/イングランド)
- 関根大輝(スタッド・ランス/フランス)
- 高井幸大(川崎フロンターレ)
MF/FW
- 遠藤航(リバプール/イングランド)
- 伊東純也(スタッド・ランス/フランス)
- 南野拓実(ASモナコ/フランス)
- 古橋亨梧(スタッド・レンヌ/フランス)
- 守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)
- 鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)
- 三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン/イングランド)
- 前田大然(セルティック/スコットランド)
- 旗手怜央(セルティック/スコットランド)
- 堂安律(SCフライブルク/ドイツ)
- 上田綺世(フェイエノールト/オランダ)
- 田中碧(リーズ・ユナイテッド/イングランド)
- 町野修斗(ホルシュタイン・キール/ドイツ)
- 中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)
- 久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)
- 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV/ベルギー)
ただし、今回選出された選手たちがそのまま今後の代表活動あるいは来年の本大会のメンバーになるとは限らない。ここでは、3月シリーズでの招集はなかったが、次回以降の招集そして日本代表での活躍にも期待がかかる海外組を3名紹介していく。

佐野海舟(1.FSVマインツ05/ドイツ)
2023年11月のW杯アジア2次予選ミャンマー戦で代表デビューを飾ったMF佐野海舟。弟のMF佐野航大(NECナイメヘン/オランダ)に遅れること約1年、昨夏には自身も欧州へ渡りドイツの1.FSVマインツ05で海外挑戦をスタートさせた。2023シーズンの開幕前に当時J2の町田ゼルビアから鹿島アントラーズに移籍し、瞬く間に名を上げた佐野。海外挑戦先でも圧巻のパフォーマンスを続けている。
スピード感のあるカバーリングにボールを刈り取る技術、鋭い読みのパスカットと攻撃の芽を摘み取るプレーはJリーグに居たころよりも確実に進化し続けている印象だ。もちろん、日本代表でポジションを争うのはMF遠藤やMF守田といった百戦錬磨の実力者たち。それでも、現在ブンデスリーガで4位と好調なチームを支える男が、海外での経験をもとに改めて代表にどんな影響をもたらすのか見てみたいサッカーファンも多いのではないだろうか。

鈴木唯人(ブレンビーIF/デンマーク)
中盤の攻撃的なポジションは国内組の付け入る隙がほとんどないと言っていいほど、海外で活躍する選手の数・質ともに申し分ないまさに激戦区だ。この3月シリーズで招集された選手を見ても、大半が欧州の主要リーグで各クラブの主力を担う選手ばかり。だが、食い込んでほしい選手は複数いる。そのうちの1人が、デンマークで活躍するパリ世代の筆頭格でもあるMF鈴木唯人だ。
一度目の海外挑戦となったフランスのRCストラスブールでは活躍の機会が多くなかったものの、わずかな期間のJリーグ復帰を経て移籍したブレンビーIFでは主力の座を掴み初年度から活躍。今季は現時点でリーグ戦9ゴールを挙げチームの攻撃を牽引している。海外での実績という面で同世代のFW久保と比べるとやや見劣りするのだろうが、2度目の海外挑戦では所属クラブの中心選手として結果を残している。アジアを圧倒した攻撃陣に割って入れる存在があるとすれば、成長著しい鈴木ではないだろうか。

毎熊晟矢(AZアルクマール/オランダ)
昨年1月に行われたAFCアジアカップ2023で招集され主力を務めたDF毎熊晟矢。大会後は夏に欧州へ渡り、やや遅咲きながら海外挑戦をスタートさせた。現在も所属するオランダのAZアルクマールは、毎熊にとって日本代表でポジションを争うライバルでもあるDF菅原由勢も在籍したクラブ。明確に比べられる対象のあるクラブで自身を磨き続けている。
出足の鋭い守備や局面を打開する持ち運び、パスなどプレー選択の判断力の良さが光りオランダの地でも十分に活躍する姿を見せている。最終予選に入ってからの日本代表は3バックを採用するゲームが多く、サイドバック勢は出番の少ない状況が続いている。しかし、W杯本大会で欧州や南米の強豪国と対峙するには、サイドでより高い守備力が求められる場面も想定される。その際、決して忘れてはならない選手の1人として毎熊にはぜひとも代表に戻ってきてほしいものだ。