FIFA新会長、早くも汚職疑惑? パナマ文書により浮上したW杯スキャンダル関与の疑い

4月8日(金)16時0分 フットボールチャンネル

放映権売買に関しての収賄に関与か

 世界中を震撼させているパナマ文書。サッカー界も例外ではない。W杯スキャンダルの容疑者の一人とUEFAを結びつける契約文書に、FIFA新会長ジャンニ・インファンティーノ氏のサインが発見されたのだ。(文:カロリン・モーティマー/インディペンデント、翻訳:塚本拓歩)

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 パナマ文書のリークで明らかにされた記録により、国際サッカー連盟新会長が汚職問題の渦中に置かれた。

 日曜に国際調査報道ジャーナリスト連合が公にしたファイルにより、FIFA新会長のジャンニ・インファンティーノ氏は、W杯招致プロセスでの収賄を巡り昨年アメリカ政府に起訴された人物の一人と結びついていたとされている。

「パナマ文書」とは1150万のドキュメントからなる機密情報で、パナマを拠点とする法律会社モサック・フォンセカの記録からリークされた。これにより、少なくとも現職あるいは過去に職についていた世界の指導者12人、政治家、官僚、億万長者や著名人128人が21万4千のオフショア会社に関与していたことを明らかにされた。

 欧州サッカーの運営組織であるUEFAの法務局長を前任していたインファンティーノ氏は、2003年から2006年の間、UEFAとウーゴ・ヒンキスとの一連の契約書に連名で署名していた。しかしながらインファンティーノ氏はこれまで、賄賂問題に関与した人間と取引をしたことは一切ないと主張していた。

 資料によるとUEFAは、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、UEFAスーパーカップの南米での放映権を、アルゼンチンのクロス・トレーディング社に販売していた。

 クロス・トレーディング社はその権利を放送局テレアマゾナスに即座に売り渡した。この会社はウーゴ・ヒンキスが所有するフル・プレイという会社の子会社だった。

 米国検察官は、放映権と販売権の対価としてサッカー界の幹部たちに数百万ドル以上を賄賂と見返りを譲渡したとして、ヒンキス氏を告訴している。

疑いを受けて「当惑している」

 インファンティーノ氏は自身の「誠実さが疑われている」ことに「当惑している」とし、スカイ・ニュースに以下のように語った。

「私は当惑している。一部のメディアに私の誠実さが疑われていることは受け入れがたい。既にUEFAがこれらの契約にかかわるすべての事実を詳細に公開していることを踏まえればなおさらだ」

「この問題についてつい最近メディアから問い合わせがあったことを知らされた瞬間から、事実を調べるようUEFAにすぐ連絡した」

「そうした理由は、私はもうUEFAに所属しておらず、この件に関する契約上の情報をもっぱら保持しているのは彼らだからだ」

 UEFAは招致に関連した職員や取引先によるいかなる不正も否定しており、契約は公正明大であると述べた。

 広報担当官がガーディアン紙に話したところによると、ヒンキス氏が収賄スキャンダルに関わっていたかどうかは10年も経ってしまってはわからないという。

 同担当者は、問題の放映権が「オープンで競争的な入札プロセス」において販売され、クロス取引の提案は次善の入札価格よりも20%高かったと話した。

「この些細な取引でも他どの取引でも、UEFAの職員や取引先がいかなる形でも賄賂や見返りを受けたことを示すものは何一つない」

「問題のテレビ契約がジャンニ・インファンティーノによりサインされたのは、当時彼が契約を締結する権限を与えられたUEFAの責任者の一人だったからだ。契約は別のUEFAの責任者と連名で署名された。普通のことだ」

 昨年FBIは、ロシアとカタールにそれぞれ2018年と2022年のW杯を開催する機会を「購入」させた容疑で16人のFIFA職員を逮捕した。

 その結果生じたスキャンダルは、ゼップ・ブラッターFIFA前会長の失脚へとつながり、その後任として、インファンティーノ氏が今年初めに選ばれていた。

(文:カロリン・モーティマー/インディペンデント、翻訳:塚本拓歩)

(※)本記事はINDEPENDENT紙との独占契約により、記事全文を翻訳しております。

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