明治大、エース和泉が決勝弾…順天堂大に苦戦も5年ぶりの開幕白星/関東大学リーグ

4月8日(水)21時43分 サッカーキング

明治大の主将を務める和泉竜司(10番) [写真]=平柳麻衣

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文=平柳麻衣

 JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦が4日に開幕。味の素フィールド西が丘で行われたオープニングゲームでは、昨季リーグ2位の明治大学と同3位の順天堂大学が対戦し、明治大学が3−2で勝利を収めた。

「勝てたことが、まずうれしい」。値千金の決勝ゴールを決めた紫紺のエース、和泉竜司(4年・市立船橋高校出身)は安堵の表情を浮かべた。 

 ここ4年間、開幕戦で勝利のない明治大。栗田大輔監督は試合前、選手たちに「絶対にうまくいかないから、すべて受け入れてやろう」と声を掛けた。落ち着いた精神状態で試合に入ったはずだったが、やはり開幕戦には独特な緊張感が漂うもの。動きの鈍さが目立ち、9分に一瞬の隙を突かれ失点を喫する。

 前半のうちにFW藤本佳希(4年・済美高校出身)のゴールで同点弾に追いつくも、後半に入った57分、順天堂大MF原田鉄平(2年・静岡学園高校出身)に目の覚めるようなミドルシュートを突き刺され、またしてもリードを許す。

 しかし、ビハインドでも歯車を狂わせないのが、「原点」を今季のチームスローガンに掲げる明治大の強さ。「もう一度、明治大のサッカーをしよう」と選手同士で声を掛け合い、勝利への執念を見せた。

 61分、開幕前から好調ぶりをアピールしていたFW木戸皓貴(2年・東福岡高校出身)が途中投入されると、直後の63分に右CKからミドルシュートを叩き込み、再び試合を降り出しに戻す。

 そして迎えた70分。FKの流れからU—22日本代表DF室屋成(3年・青森山田高校出身)が入れたクロスを、DF山越康平(4年・矢板中央高校出身)が頭で落とし、ボールは和泉の下へ。“決めるべき人”は冷静にゴール左隅へ流し込むと、チームメートからの祝福に笑顔で応えた。

 苦手意識の強い開幕戦。なおかつシーズン前には室屋がU—22日本代表に、和泉を含めた5名が全日本大学選抜に招集されたため、満足のいく練習はできていなかった。その中で2度先行されようとも、得意のセットプレーを確実にものにし、苦しみながらもぎとった勝ち点3。栗田監督も「結果を出しながら良くなっていければ」と言うように、今後試合数を重ねていくごとに、内容面でも明治大“らしさ”が出てくることだろう。

 また、和泉自身にとっても開幕戦での勝利、そして決勝ゴールは大きな意味を持つ。昨季はけがのため前期リ−グを棒に振り、復帰後の後期リーグもチームは無敗を保ちながら、最後は得失点差でタイトルを逃した。この悔しさを晴らすため、和泉は今季「15ゴール」を個人目標に掲げ、得点力の強化をタイトル獲得のための必須条件に挙げている。

「明治は勝たなきゃいけないチーム。自分が決めれば、自分もチームも自信になる」。名門校の主将として、エースとして、周囲の期待を一身に背負う和泉。複数のJクラブも注目するストライカーが、最高の形で学生ラストシーズンの幕を切った。

サッカーキング

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