慶應大が法政大に3発快勝、エースの山本が2ゴール/関東大学リーグ

4月8日(水)17時49分 サッカーキング

慶應大(黄)が法政大(白)に快勝 [写真]=濱野陽子

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文=濱野陽子

 4月5日、雨上がりの寒さが残るShonan BMW スタジアム平塚で、JR東日本カップ2015 第89回関東学生サッカーリーグ戦、1部第1節、慶應義塾大学対法政大学の一戦が行われた。試合は前半途中にペースをつかんだ慶應大が法政大を圧倒。昇格組の法政大は持ち味である攻守両面でのアグレッシブさを十分に発揮できなかった。

 昨年の総理大臣杯で2部所属ながらも準優勝を果たし、その勢いに乗って2部リーグを制覇した法政大は、今年注目を集めるチームの一つ。一方、慶應大もファジアーノ岡山への加入が内定している主将の久保飛翔を始め(今節は欠場)、全日本選抜に選出された実績がある端山豪や、関東選抜Aに選出された溝渕雄志など実力者がそろうだけに、拮抗した展開になると見られていた。

 立ち上がりは、法政大がリズムをつかむ。細かくパスをつなぎ、チームが得意とする左サイド、永戸勝也のクロスからチャンスを演出する場面も見られた。しかし、相手の堅守を崩すところまでは至らず、逆にボールを奪われてカウンターを浴びるシーンもあった。

 スコアが動いたのは前半17分。慶應大が右サイドを崩して中央に折り返すと、最後はゴールエリアでの混戦の中、FW山本哲平が一度相手が触ったボールを、倒れこみながら右足で押しこみ均衡を破った。この得点シーンを本人は「GKとディフェンスの間に速いボールが入り、一度相手にブロックされたけど、転んだ状態からチョンと足の裏で押しこんだ」と振り返った。

 この先制点が決定打となった。法政大の主将、西室隆規が「プレーにメンタル的な部分が影響してしまった」と回顧するように、意気消沈した法政大は勢いを失い、慶應大がボールを支配する時間が続く。そして前半37分、端山豪のCKから、相手選手がヘディングでクリアしたボールを「点を取りに行くのが自分のストロングポイント」と語るDF宮地元貴が右足で合わせ追加点をマークした。

 2−0で折り返した後半、法政大は反撃を試みるも、得意とする左サイドから仕掛けられず、アタッキングサードになかなかボールを運べない。対する慶應大は2点のリードもあり、まずは守備を徹底。我慢の時間帯が続いたが、後半12分に追加点が生まれる。ゴール前でMF松木駿乃介が左サイドからドリブルで中央に進入。相手DFに一度は防がれながらも、ボールは走りこんでいたフリーの山本哲平の下に。「たまたまこぼれ球が僕のところに転がってきたので、左足でファーに決めた」と語るこの3点目が勝負を決定づけた。

 終始主導権を握れなかった法政大は終盤に猛攻を仕掛けたものの、相手GKの攻守もあり最後までネットを揺らすことができず、そのままタイムアップ。3−0で慶應大が完勝を収めた。

 2得点を挙げた慶應大の山本は勝利に浮かれることなく、冷静に自分とチームのプレーを分析する。「個人としてもチームとしても、今日の試合は10点中7点。2点決めたけど、ポストに当たってしまったシュートや決めきれなかったシーンがあったし、チームとしても、相手に何度か決定機を与えてしまった。守備には課題が残ったと思う」

 法政大の主将、西室は初戦で完敗を喫しながらも、確かな収穫を手にし、チームに修正を加えて次節に臨む。「初戦だったので勝ちたかった。みんなが気持ちの面でもっと自信を持ってやれたら内容も結果も変わったと思う。技術的な部分では1部でも通用すると思っているので、メンタル的な部分で相手を恐れないように改善していく」

 慶應大は次節、第1節で桐蔭横浜大学に2−1で勝利した駒澤大学と対戦。堅守を見せた慶應大が、駒澤大のロングパスを主体とした攻撃を抑えられるかがポイントになるだろう。挽回を期す法政大は、順天堂大学に3−2の逆転勝ちを収めた強豪、明治大学と相見える。明治大には山越康平、和泉竜司、室屋成など豊富なタレントがそろっており、昇格組の法政大にとっては厳しい戦いとなりそうだ。

サッカーキング

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