【浦和】西川周作が今季リーグ戦初完封に雄叫び! やっとできた無失点の“儀式”とは

4月8日(土)8時30分 サッカーキング

歓喜の雄叫びはピッチから遠い記者席まで聞こえた [写真]=Getty Images

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 思わず感情が爆発した。試合後の整列を終えたGK西川周作は、体をゴール裏に向けると、「よーーーっし!」と両手で拳を握りながら叫んだ。

 待ちに待った、今季リーグ戦初の完封勝利だった。7日に行われた2017明治安田生命J1リーグ第6節で浦和レッズはベガルタ仙台と対戦。攻撃陣が次々とネットを揺らし、7−0で快勝した。

「とにかく自分は無失点にこだわりながら、相手に隙を与えないように。そういう気持ちで今日は声を出し続けました」

 前半にFW興梠慎三のハットトリックを含む4得点を奪ったからこそ、ハーフタイムに気が緩んでもおかしくなかった。西川は「全員が0−0の気持ちで後半に入った。気の緩みは90分間を通してなかったと思っています」と振り返る。「相手陣内で90分間戦う」ことを今季のテーマに掲げている浦和は、攻撃の手を休めることなく、最後まで高い集中力を保ち続けた。

 リーグ戦5試合で7失点は、西川が浦和に加入した2014年以降の開幕5試合で最も多い数字だ。前節のヴィッセル神戸戦では完封まであと一歩のところで失点。守護神にも焦りがあったのかもしれない。ようやく手にした完封勝利に笑顔がはじけた。試合後にスタジアムを1周しながら、スタンドへ向かって何度もガッツポーズを繰り出す姿にはこちらも自然と笑みがこぼれた。

 取材エリアで例の“雄叫び場面”をたずねると、「溜まりに溜まった感情が出ましたね。いろいろなものが(笑)」と破顔一笑。「この無失点というのは、自分にとっても、チームにとってもすごく大きいもの。やっとリーグ戦で完封できました。1つのいいきっかけになる」と言葉を続ける。

 その表情には、安堵の色がにじんでいた。日本代表では、先日の2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選2試合で先発メンバーから外れ、複雑な思いを抱えたことだろう。タイ戦の翌日、大原サッカー場には溜まったフラストレーションを発散させるかのように、最後の1人になるまでランニングを続ける西川の姿があった。悔しさや苛立ち、モヤモヤとした感情——。それもすべて「いろいろなもの」に含まれるのかもしれない。

「結果で示し続けなければいけないと思っています。チームでの活躍が、その延長戦上にある日本代表への一番のアピールになる」

 試合終了を告げる笛が鳴り響いた直後、西川のもとにはDF森脇良太、DF遠藤航、DF槙野智章、MF阿部勇樹が歩み寄り、5人で円陣を組んだ。「あれは無失点に抑えられた時の儀式で、去年からずっとやっているんです。(ホームで)やっとできました。これを継続できるか、それが一番難しい。これから最少失点を目指してやっていきたい」。開幕から続く失点をストップさせた1勝の価値は大きい。

 次は11日に迎えるACLチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節、上海上港との再戦でリベンジに挑む。「自分たちが力のあるチームとどれだけできるかをホームで見せたい」。FWフッキやFWエウケソン、MFオスカルといったワールドクラスのブラジル人トリオを擁する相手を無失点に抑えることができるか。90分の戦いを終えたピッチに“儀式”を行う姿があったとするならば、それは守護神がしっかりと仕事を果たした時だ。

取材・文=高尾太恵子

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