DeNAのサイ・ヤング賞右腕バウアーは救世主か、それとも…ベイ党の期待と憂鬱

2023年4月9日(日)12時29分 ココカラネクスト

2020年にサイ・ヤング賞を獲得したバウアー。NPBで投げる姿を早く見たいところだ。(C)Getty Images

 DeNAの新外国人選手、トレバー・バウアー投手を巡って、ベイ党に賛否両論の声が渦巻いています。

 レッズ時代には2020年にサイ・ヤング賞を受賞したこともある、掛け値なしのスーパースター。3月14日に獲得が球団から正式発表されると、メジャー通を中心にファンの興奮がヒートアップ。今シーズンのプロ野球の注目ポイントになりました。

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 スポーツ紙のデスクが言います。

「歴史を紐解くと、サイヤング賞に輝いた投手がNPBに入団した例には、1962年に中日入りしたドン・ニューカムがいますが、キャリアの晩節でたった1試合の登板にとどまったんです。今回のバウアーはまだ32歳ですから、バリバリの状態で来日となった。そりゃ興奮しますよ。単年契約で出来高を含め、年俸総額4億円(金額は推定)と聞いても、バウアーになら決して高くはないと」

 3月23日に来日。24日に横浜市内のホテルで入団会見に臨むと、対戦が楽しみな打者について聞かれ、こう語って期待感を高めました。

「名前を挙げるとしたら村上選手だね」

 担当記者が一斉にスケジュールを確認しました。神宮での4月11、12日の2連戦、あるいはハマスタでの4月25、26、27日の3連戦で夢の対決が実現か…と色めき立ったのです。

 しかし3月29日、日刊スクープのスクープにベイ党が震撼しました。

「バウアーの実戦デビュープラン再考 当面は右肩張りのコンディション調整に専念」

 前述のデスクが解説します。

「プロ野球選手は大なり小なり、みんな痛みを抱えてグラウンドに立っています。よく『違和感』と報道されますが、これは『痛みがある』とイコール。『張り』といえども、決して楽観視はできないわけです」

 そして、こう続けるのです。

「下手すりゃこのままリハビリして、ちょっとだけ投げただけで、コンディションをしっかり整えた上で来季はメジャー復帰、ということも十分あり得ます。4億円もらって異文化を堪能する。我々の感覚ではありえませんが、ビジネスとして契約社会に生きる米国人の考え方としては十分あるんです」

 幸いにもバウアーのリハビリは順調の様子。6日には2軍練習施設で初ブルペンに臨んだとも報じられています。

 そしてベイ党の一人は、バウアーへの信頼をこう口にします。

「バウアーは人柄も素晴らしいです。自身のツイッターで、横須賀スタジアムでサイン会を行うことを緊急告知して、集まったファンの色紙やユニホームにペンを走らせ、一緒に記念撮影に応じてくれました。私たちはハマスタで投げる日を心待ちにしています」

 DeNAは開幕4連敗と波乱のスタート。本来ならローテの一角に経験豊富なこの男がいてくれたらと思うのですが…。せめて交流戦前には、マウンド上の雄姿を見てみたいものです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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