日本ハム・新庄剛志監督「違うチームで監督したい」発言が波紋…「矢野監督退任騒動」の二の舞か

2023年4月9日(日)11時30分 ココカラネクスト

(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハム・新庄剛志監督(51)のある発言が物議を醸している。4月4日に公開された元ロッテ西岡剛氏(38)の公式YouTubeチャンネルに出演。新庄監督が話した「(将来的に)違うチームの監督をしたい」という部分が、いわゆる“切り取られる”形で報じられ、批判の声があがっている。

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 動画は2人の対談形式で、西岡氏から「結果を残さなかったらいつでも辞めていいというスタンス?」と聞かれた新庄監督は「もちろん。でも監督として迎え入れられて、その恩返しはしたい。強いチームじゃなくて勝ち続けるチームを作って辞めたい」「強いチームを作って、また違うチームの監督をしたいなという思いはある。プロ野球を盛り上げるために」などとやりとりがあった。

 収録日は不明だが、動画公開の4日をはさんでチームは5連敗と、タイミングが悪い。新庄監督が掲げる「守り勝つ野球」と反するように守備のミスを連発し、開幕2カード連続負け越しで最下位に。「違うチームで監督をしたい」発言が、現場で戦う選手たちに少なからず動揺を与えた可能性はある。

 SNSでは「矢野監督退任騒動」に重なるという声もあった。昨年、春季キャンプ前日に阪神矢野燿大・前監督が「今シーズンをもって監督は退任しようと思っている」と前代未聞の発言。迎えたシーズンで阪神は開幕9連敗とリーグワースト記録更新の要因ともいわれた。最終的に借金3の3位となったが、シーズン前の監督退任発言による求心力の低下などが指摘された。

 監督去就や進退発言は、チームに悪影響を及ぼす危険性をはらんでいる。新庄監督は現役時代、シーズン開幕直後に「今季限りの引退」を発表し、その年に日本一になって有終の美を飾ったが、選手と監督では立場も状況も違う。監督の一言で、選手が試合に集中できなかったり、目指す方向性や気持ちがバラバラになりかねない。

 計算されたパフォーマンスで知られる新庄監督だけに、隠された狙いがあるかもしれないが、不用意な発言ととられても仕方ない。就任1年目の昨季最下位から「優勝だけを目指す」と背水の陣で臨む2年目。開幕ダッシュに失敗し、立て直せないようなら早々に正念場を迎える恐れもある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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