拙攻・失策で3連勝を逃した阪神 球界OBは攻守に辛口「甘いボールを狙えば…」「結果的に痛い失点だった」

2024年4月9日(火)16時27分 ココカラネクスト

パワフルな打撃が魅力の佐藤輝だが、守備面は改善の必要があるだろう(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 4月7日、阪神は今季初の3連勝を目指し、ヤクルトとの3回戦に臨んだ。阪神先発の才木浩人は6回を投げ2失点と、まずまずのピッチングを繰り広げたものの、打線は1点しか奪うことができず、また、終盤でエラーから追加点を許し、1-3で敗戦。後味の悪い内容で敗れ、3タテとはならなかった。

【動画】「意思の疎通」2024年4月7日【 阪神 vs ヤクルト 】 佐藤義則の眼

 神宮での3連戦、阪神は前日までの2試合はいずれも競り合いを制する形で1点差での勝利を収めていたものの、この日は力なく敗れた。才木は初回にヤクルトの主砲、オスナに2点本塁打を浴びるも、その後は無失点、2回以降で許した安打は1本のみと1安打のみと好投。しかし、ヤクルトの先発、ヤフーレの前に5回途中まで1得点と打ち崩せず、5個のフォアボールでの出塁を活かせなかった。

 新外国人右腕の降板後も、ヤクルト救援陣に抑えられ反撃ならず。昨年のしぶとさを取り戻したかにみえた1、2戦目の戦いとは異なり、またも阪神は打線が沈黙したままゲームを終えることとなった。

 歯痒い結果に終わった敵地での締めくくりとなったこのゲーム、球界OBからも阪神の攻守、それぞれに対しシビアな言葉が発せられている。

 阪急やオリックスで通算165勝をマークし、引退後は球界屈指の名投手コーチとして知られる佐藤義則氏が、YouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』の中で、この試合を振り返った。4月7日配信の動画の中では、「初回にオスナに打たれた本塁打が大きかった」と印象を述べるとともに、その後の展開にも渋い表情でコメントしている。

 1-2で迎えた8回裏、2死ランナー2塁の場面でオスナのサードへの当たりを佐藤輝明が後逸、追加点に繋がったこのプレーには、「普通の正面のゴロを半身になったため、グラブに当たらなかった」と指摘。「結果的にすごく痛い失点だった」と調子が上がらないヤクルト救援陣に、余裕を与える失点だったと話している。

 また、初対戦となったヤフーレには、降板となった5回2/3までに7個の三振を喫しており、中でも決め球にもなっていたナックルカーブ攻略に手こずる結果に。佐藤氏は「あのカーブは打つのは難しい」としながらも、「真っすぐ待ちで、他の甘いボールを狙えばもうちょっと打てたのでは」と見解を示していた。

 打撃陣については他にも、3回1死、ランナーを3塁に置いた場面で、中野拓夢がセカンドゴロに倒れ得点が奪えなかったことで、「中野くらいの打者であれば、高めの外野へ飛ばせるボールを待つなどしていかないと」と説いている。

 対ヤクルト戦は今季初カード勝ち越しとなるも、3連勝とはならなかった阪神。4月9日からはいよいよ甲子園でのホームゲームとなり、広島を迎え撃つ。チーム全体が本格的に勢いに乗るためにも、甲子園での最初の3連戦で仕切り直し、ふたたび連勝を狙いに行く。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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