井上中日「4番・石川昂弥」覚醒の条件は? 球界OBの着眼点「意識させるから、おかしくなる」細川の打順にも言及

2025年4月9日(水)11時33分 ココカラネクスト

石川は右の長距離砲として、本格覚醒が待たれている(C)産経新聞社

 中日で開幕から4番を任されている石川昂弥の状態が注目されている。

 開幕からなかなか安打が出ず、1日の巨人戦(バンテリン)では8回無死一、二塁の好機にも初球、2球目と送りバントを命じられ(ヒッティングに切り替えて内野安打を記録)、4日のヤクルト戦(神宮)でも延長11回無死一、二塁の場面で石川にかわって代打、山本泰寛が送られた。

【中日】井上監督が”石川昂弥四番起用”の見直しを示唆…『四番起用は全く悪くない』細川の最適な打順は?中日打線について語る!

 一時は4番を外すことも検討するとした井上一樹監督だったが、6日のヤクルト戦、初回に先制適時打が出たことで、引き続き4番起用が続けられている。

 石川はここまで10試合を経過し、打率「.128」、0本塁打、3打点の成績となっている。

 中日の選手起用に関しては球界内からも考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は8日に自身のYouTubeチャンネルに「【中日】井上監督が"石川昂弥四番起用"の見直しを示唆…『四番起用は全く悪くない』細川の最適な打順は?中日打線について語る!」として中日のオーダーに独自の見解を語っている。

 高木氏はまず4日のヤクルト戦で石川が好機に代打を送られたシーンを取り上げ、ここに関しては「そういうケースはあっていいと思うよ」「全然OKだと思う」と、バントで1点を奪いにいくベンチの采配に理解を示した。

 一方で石川に関しては「あそこで信頼される4番になってほしい」としながら、「発展途上だから」と長い目で成長を見守ることを求めた。

 新任の井上監督が打ち出した「石川4番構想」に関しても、「(井上監督の)契約年数の中で石川を4番にしたいという思いは強いんだと思う」と、地元のスターということで球団あげての育成姿勢が見てとれるとした。

 その上で石川覚醒の条件に関しては「4番と意識させるから、おかしくなる いいんだよ、意識しなくたって」とチームを背負う意識を軽減させることが大事とした。試合の展開次第では、回の先頭に回ってきたりなど、チャンスに回ってくるとは限らず、常にポイントゲッターの役割が求められるわけでもない。

 「『得点圏で打率がいいだけの打者』になってほしい、でいいんじゃないと思うよ」とシンプルな考えに立ち返ったほうがいいとした。 

 その上で開幕前から注目となっている細川成也の打順についても言及。チームで2年連続20本塁打以上をマークしている右の長距離砲に関しては「3番じゃなくて、5番でいい」としながら、クリーンアップで石川の後を打つ形が望ましいとした。

 3年連続最下位と低迷するチームにおいては「レギュラーも作らなきゃいけない、スターも作らなきゃいけない」とチーム作りの困難さを認めながら、4番打者を育成するためには「我慢が必要だよ」と繰り返し説いた高木氏。

 4番を任せる期間にも「1年間だよ いいじゃない、怪我したら外すしかない」と長い期間で育成を見守ってほしいとした。

 一方、中日は石川以外にも、中軸の細川も打率・185、オルランド・カリステも打率・143、村松開人も打率・111(いずれも8日現在)と打線全体に活発な打者が少なく、雰囲気を重くしている。

 ここまで10試合を経過し、3勝5敗(2分け)でリーグ最下位。引き続き、打線の起爆剤が待たれそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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