86連敗の東大、悲願の1勝なるか 連敗ストップを目指す選手たちの横顔

4月9日(木)11時35分 フルカウント

11日開幕の春季リーグ戦に挑む、個性豊かな東大ナイン

 東京六大学野球の東大が、11日に神宮球場で開幕する春季リーグ戦で連敗ストップに挑む。

 東大といえば、1998年春シーズン以来、リーグワーストとなる34季連続最下位と低迷。昨春には同じくリーグワースト連敗記録70を更新し、「秀才軍団が生んだ不名誉な記録」として世間の話題を呼んでしまった。

 昨秋終了時点での連敗は86。負け続けると今秋に連敗が100に達する可能性もある。東大は悲願の1勝を手にすることができるのか。今年も大きな注目を集めるだろう。

 しかし、これまではチームにスポットが当たりがちだったが、その中で汗を流している選手たちは実に個性豊か。悲願の1勝を目指す東大生たちの横顔を紹介したい。

MAX143キロ、「秀才の中の秀才」が連敗ストップの切り札に?

 エース候補として期待される宮台康平投手(2年)は、チーム屈指の実績と頭脳を持ち合わせている。湘南高では3年春に全国有数の激戦区・神奈川でベスト8進出した。ところが、野球部を引退して受験勉強に切り替えると、法学部志望者が集まる文科一類に現役合格。野球部でも数少ない、東大の中でも最難関を突破した秀才だ。

 昨秋にリーグ戦デビューを飾ると、サウスポーながらMAX143キロを投げ、潜在能力の高さを見せつけた。決め球のシンカーも鋭く、「秀才の中の秀才」が連敗ストップの切り札になるだろう。

 球速なら、山本俊投手(3年)も負けていない。右のオーバーハンドから繰り出す速球は最速147キロ。元日本ハム・松家卓弘らを上回り、「東大史上最速男」とも言われるが、宮台とは対照的に愛知・西春高から入学までに2浪を要した苦労人。通算16回1/3で23四死球という制球力さえ安定すれば、大化けする可能性も十分にある。

 赤門を叩くまでの苦労では、出田興史投手(3年)も同様だ。エースを務めた埼玉・早大本庄高から早大に内部進学。野球部でプレーを考えたが、甲子園経験者が揃うレベルの高さもあり断念した。

 ただ、六大学でのプレーを諦めず、授業に出ながら受験勉強する“仮面浪人”を選択し、翌年に合格。1年秋にリーグ戦デビューを果たすと、安定したピッチングを見せていたが、昨年は1年間登板なし。投手陣の一角として復活が待たれる。

10年10月に斎藤佑樹を擁する早大を破って以来、2引き分けを挟み、負け続けている東大

 野手では、主砲・山本克志内野手(3年)への期待が大きい。出身高校は聖光学院。野球ファンなら福島の甲子園常連校を思い浮かべるかもしれないが、神奈川の進学校・聖光学院高出身だ。硬式野球部がなく、高校時代は軟式でプレーしていた。

 それでも、昨秋は同じく高校(愛媛・新田青雲)時代に硬式野球部がなく、サッカー部だった4番・有井祐人とクリーンアップを形成。明大戦では来年のドラフト候補・柳裕也から本塁打も放ち、早大戦では1試合4安打と打ちまくった。昨秋2本塁打の有井が卒業した今年は、山本が打線の中核を担うことになるだろう。

 ほかにも、投手陣には「赤門サブマリン」の異名を取るアンダースロー・三木豪投手(3年)が控え、野手では「東大の二刀流」だった白砂謙介外野手(4年)が投手から転向し、就任3年目となった浜田一志監督の下でリーグ戦の開幕を迎える。

 2010年10月にエース・斎藤佑樹(現・日本ハム)を擁する早大を破って以来、2引き分けを挟み負け続けている東大。しかし、経歴、個性は十人十色でも、1勝への思いは同じ。今年こそ神宮球場に勝利の凱歌が響くだろうか。

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