「今季が最後のチャンスだと思って」…ボンズ市原へ決意の移籍、FW中島康平

4月9日(木)19時56分 サッカーキング

ボンズ市原でプレーする中島康平 [写真]=重田航

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文=川本梅花

 関東サッカーリーグ1部のボンズ市原に所属する選手を紹介したい。フォワードの中島康平である。4日に行われたリーグ開幕戦後、話を聞いた。

——どんな経過でボンズに移籍を?

「2年前のトライアウトのときからずっと声をかけてもらっていて、今年も声をかけてもらった。僕も町田(ゼルビア)で試合に出ていなかったので、今回、レンタルという形で呼んでもらったんです」

——開幕戦でスタメンでしたけど、今日の出来は?

「今日はいいところが一個もなかった。前半、ワントップで起点になって、僕が裏に抜けたり、シャドーの選手が入ってきたり、そういう形をやろうとしていたんです。でも、僕のところでボールが収まらなくて。収めても3人くらいに囲まれて。僕がそこを打開できれば、前半から有利に試合を進められたんじゃないかなと思いました。逆に、後半に関しては、僕が左サイドに下りて、FWとの距離もよかった。前半と比べれば、前向きでボールを持てたので、その分、アシストもできた。ただ、もっとどん欲でも良かったのかなと思います」

——どん欲とは、どんなところで?

「後半の終わり、特に、フォワードの宮内さんがボールを逸らしてくれて、僕が中に切り込んだ場面があったんです。そこで僕はパスを出しちゃったんですよ。あそこはシュートでもよかった。ゴールにどん欲だったなら。もっとどん欲だったなら。今日は、そこが欠けていたと思います」

——今日のプレーを見て、町田で試合に出られなかった理由がわかりませんでした。

「町田で試合に出られなかったのは……実力ですよ。僕のプレースタイルは、泥臭さじゃないですけど、ゴール前の潰れ役が持ち味なんです。町田ではそうしたプレーを出す機会がなかった」

——試合に出られず、納得がいかない思いはあった?

「もちろんありました。なんで俺を出さないんだよ、と思いました。今年は、そうした思いもすべて、ここで返したいなと考えています。僕はもう、ここで結果を残すことしかないので」

 中島は福山大学からFC岐阜に加入する。2年間在籍した後に契約満了となって、町田ゼルビアに1年間所属。そして今年、ボンズ市原にレンタル移籍してきた。ボンズ市原に行くかどうか悩んでいたら、町田でキャプテンを務めるリ・ハンジュが中島にこんなことを告げた。

「自分のことがほしいと言ってくれるチームで試合に出た方が自分の価値も上がるからボンズでプレーしてみたらどうか。おまえは、能力はピカイチだから、どこでその能力の華を咲かすのか。今季はボンズで華を咲かせてこい」

 中島は、胸の内に抱えていた決意を最後に話した。

「去年はずっと試合に出られなくて、ふてくされて、練習試合で態度に出てしまったんです。今年は心入れ替えて、この1年で燃焼する覚悟でピッチに立っています。自分は……サッカーしかないので」

 彼が本当に「サッカーしかない」という決意をもっているかどうかは、ピッチでの結果が自然に物語ってくれるだろう。サッカー選手が選手でいられる時期は短い。25歳になった中島には、今季がサッカーに打ち込める最後のチャンスかもしれない。自分自身がイメージしている殻を打ち破って、ピッチに立てる喜びを満喫してほしい。

サッカーキング

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