ラ・リーガ、フアン・カラに対する調査結果を報告…ディアカビへの人種差別は「証拠がない」

2021年4月9日(金)18時28分 サッカーキング

ラ・リーガ、ディアカビ(右)に対するカラ(左)の人種差別行為はなしと結論 [写真]=Getty Images

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 リーガ・エスパニョーラ(ラ・リーガ)は9日、4日に行われた第29節カディス対バレンシア戦で発生した選手同士のトラブルに関する公式声明を発表した。

 同試合の30分頃、バレンシアのフランス人DFムクタル・ディアカビとカディスのスペイン人DFフアン・カラの間で口論が勃発。ディアカビがカラに人種差別の言葉を浴びせられたと主張したことで、バレンシアの選手たちは同選手をサポートするために試合を中断してロッカールームへと引き上げた。審判がバレンシア側に「勝ち点剥奪」の可能性を示唆したこともあり、試合は約20分後に再開し、カディスが2−1で勝利した。

 ディアカビは6日に自身のSNSで、カラから「クソッタレの黒人」との言葉を口にされたと主張。一方、カラは同日に会見を開いて、無実を主張していた。

 ラ・リーガはバレンシアからの抗議を受けたこともあり、7日からカラへの調査を開始。そして、「要素を分析した結果、ラ・リーガのどのメディアを見ても、フアン・カラが非難されている言葉でムクタル・ディアカビを侮辱したという証拠は見つからない」と結論づけられた。ラ・リーガは公式声明で、次のようにプロセスを説明している。

「具体的には、視聴覚ファイルとデジタルファイルを調査し、試合の音声を分析し、放送された画像や、さまざまなソーシャルネットワーク上で流布された情報を分析しました。この報告書を補完するために、専門の会社に依頼して、会話の読唇術による分析と、選手のフアン・トーレス・ルイス(フアン・カラ)とムクタル・ディアカビの行動に関する調査を行いました。ラ・リーガは、これらの報告書を関係クラブおよび関係当局と共有しています」

 また、「ラ・リーガはあらゆる形態の人種差別を改めて非難し、この点に関するあらゆる種類の兆候に対して永続的に取り組む姿勢を維持しています。ラ・リーガと全クラブは、スペインのプロサッカー競技に浸透している平等と尊重の価値を守るために必要なことをすべて行うために、あらゆるレベルで、あらゆるスポーツの代表機関と協力していきます」と、人種差別撲滅に向けた取り組みを今後も継続していくことをアピールしている。

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