全日本ラリー:ヴィッツCVT、第2戦九州でクラス2位を獲得も「悔しさを感じる」

2018年4月10日(火)17時45分 AUTOSPORT web

 2018年シーズンのJRC全日本ラリー選手権にスポーツ制御CVT搭載のトヨタ・ヴィッツを投入しているTOYOTA GAZOO Racing。4月7〜8日に行われたJRC第2戦『ツール・ド・九州in唐津』で開幕戦に続いて2位表彰台を獲得した。


 モータースポーツの厳しい環境下で『人を鍛え、クルマを鍛える』ことを目的に、2015年からJRCに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing。今シーズンからドライバー、コドライバーに眞貝知志/安藤裕一を起用し、JRCに全戦出場する。


 チームが挑む第2戦は、九州・唐津市を舞台にしたターマック(舗装路)ラリー。14本のSSが設定され、SS距離は75.85km、総走行距離は369.86kmで争われた。

2戦連続クラス2位を獲得したTGR Vitz CVT


 季節外れの厳しい寒さに見舞われたデイ1。山間部では雪が舞う気候にタイヤを合わせきることができず、トップの天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツGRスポーツ)から大きく離されてしまう。


 しかし、好天に恵まれたデイ2では、前日からの試行錯誤が功を奏し、トップに迫るステージタイムを叩き出す。最終的には前戦と同じ2位表彰台を獲得した。


「TGR Vitz CVTはとてもしっかりしていて、楽しく運転することができました。ただ、これまでの経験上、このラリーでのタイムの出し方は知っているつもりだったので、この結果に悔しさを感じています」と語るのはドライバーの眞貝。


「この2日間、自分なりに色々と試してみて勉強になりましたし、これが(ドライビングの)次のステージに上がるきっかけとなるかもしれないと感じています。開幕戦から2戦連続で完走を果たせましたし、今後につながる状態でラリーを終えることはできたと思います」


 チーム監督を務める豊岡悟志は「初日は天候が良くなることを予想して、最初のセクションをドライ路面用のタイヤで行ってしまったため、ライバルに差をつけられてしまいました。いま思えば天気予報のみで少し安易にタイヤを決めてしまったかなとも思います」と語る。

コドライバーの安藤裕一(左)とチーム監督の豊岡悟志(右)


「眞貝選手と安藤選手は、TGR Vitz CVTの車両特性に合わせてどうドライビングすべきかふたりで意見交換し試行錯誤しながら走ってくれました。そのとき得た走行感覚を私たちに伝えてくれ、チームとして共有できた事は大きな収穫です」


 JRC第3戦は4月27〜29日、京都府・京丹後市を舞台に行われる『ラリー丹後2018』。4年ぶりにJRCのカレンダーへの復帰を果たしたターマックラリーとなる。


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