再び始まった3冠への挑戦。ペップ・バイエルンが目指す「理想と哲学」での勝利

4月10日(金)15時0分 フットボールチャンネル

「バイエルンは再び成果への道程に乗る」

 ブンデスリーガで首位を走り、ドイツカップで準決勝に進出。そして、チャンピオンズリーグでも準々決勝を迎えるバイエルン。対戦相手にも研究され、苦戦を強いられる展開も増えてきたものの、昨季は失敗に終わった3冠への挑戦を再びスタートさせた。

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 ペップ・バイエルンが、再び3冠に挑む。8日に行われたDFBポカール(ドイツカップ)の準々決勝、バイエルンは敵地でレバークーゼンとの一発勝負に臨んだ。

 バイエルンの監督ペップ・グアルディオラは、試合が始まってしばらくすると、コートをベンチに脱ぎ捨てた。テクニカルエリアでの指示も熱を帯びていく。

 ノイアーとレノ、双方の守護神が好セーブを連発した試合は、120分でも決着が付かない。PK戦に突入する。

 バイエルンの1人目のキッカー、ミュラーはゴール左隅に流し込む。ドリミッチが、ペナルティスポットの前に立つ。ノイアーが防いだ。5人目のチアゴを含め全員が決めて、バイエルンの準決勝への進出が決まった。

 そして同時に、それは3冠への挑戦が再び始まったことを意味する。ブンデスリーガ、ドイツカップ、そして欧州チャンピオンズリーグ——。昨季は国内の2つのタイトルは獲得したが、CLは準決勝でレアル・マドリーに敗れていた。

 9日付のキッカー紙は、レバークーゼンに勝利したことで「バイエルンは再び成果への道程に乗る」と見出しを付けた。同紙は「負傷者達にもかかわらずチームは3冠の夢を見ることが出来る」と小見出しを付けている。

 昨季はドイツ、ひいては欧州を席巻したペップ・バイエルンという衝撃も、2シーズン目に入って少し和らいでいるところもある。“幽霊の正体見たり枯れ尾花”とまでは言えなくとも、戦略を練った力のあるチームであれば、バイエルンを苦しめることが出来るということは分かってきた。

 昨シーズンは3月中に史上最速での国内優勝を決めたが、今シーズンは4月に入ってもなお、ブンデスリーガのタイトルを手中にすることは出来ていない。4日のリーガ第27節では、凋落の気配すら漂うクロップのドルトムントに、ポゼッションという理想を奪われて、0-1のスコアで辛勝した。

理想と哲学を掲げながら、国内と欧州を制覇する

 そしてマルティネス、アラバ、ロッベン、リベリーといった「負傷者達」を抱えていることも、現在の状況を難しくしている。とりわけゲームに変化とアクセントをもたらすリベリーとロッベンを欠いていることは大きい。

 2人のドリブルが、全体の押し上げに繋がるのはもちろんのこと、それは苦しい時に状況を打開する強力な力になる。ドルトムント戦も、レバークーゼン戦も、ロッベンかリベリーのどちらかがいたら、試合展開は全く違うものになっていた可能性はある。

 レバークーゼン戦について、キッカー紙は「アリエン・ロッベンとフランク・リベリーを欠いて、バイエルンの攻撃は苦しんだ」と記した。

 リベリーは3月11日のCLドネツク戦から、ロッベンは3月22日のボルシアMG戦から負傷離脱して復帰まで数週間とされ、2人が戦列に戻ってくる時期は未だ定かではない。

 こういった中で、これから週末にはブンデスリーガを戦いながら、4月15日、21にはCLの準々決勝ポルト戦、28日にはポカールの準決勝ドルトムント戦を控えている。シュポルトビルト紙は、ペップの「4月は全てを決める。今月は毎試合が決勝戦だ」というコメントを紹介している。

 しかし、困難な状況だからといってペップは、理想を放棄するようなマネはしないだろう。それがペップ・グアルディオラだからだ。

 8日付のシュポルトビルト紙は、「グアルディオラはチャンピオンズリーグで勝利を収めようとしているだけでなく、それを彼の哲学とともに成し遂げようとしている」と記している。

 理想と哲学を掲げながら、国内と欧州を制覇する。とてつもない難事は、しかし、理想と哲学が無ければ、達成することは出来ないのかもしれない。

 ペップ・バイエルンにとって勝負の時、3冠への戦いが幕を開けた。

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