【米国はこう見ている】車上生活で話題、MLB有望株左腕がメジャー初勝利 ヤンキース相手に好投

4月10日(金)15時23分 フルカウント

ブ軍21歳ノリスがメジャー通算208勝のサバシアに投げ勝つ

 ブルージェイズの若手左腕、ダニエル・ノリス投手が9日(日本時間10日)のヤンキース戦でメジャー初勝利を挙げた。メジャー通算208勝のCC・サバシアと投げ合い、5回2/3を6安打3失点(自責2)と好投。メジャーリーガーながら車上生活を送っていることで話題の男が、大きな一歩を踏み出した。

 ノリスは2回に4点のリードをもらうと、150キロの直球と多彩な変化球を駆使し、4回までは無失点の好投。5回に1点を失い、6回には1年間の出場停止から明けたAロッドに今季1号ソロ、さらにテシェイラにもソロを浴びるなどして降板したが、救援陣がリードを守って記念すべきメジャー初勝利を掴んだ。

「本当に全然、高揚感はなかった。いつもの先発と同じような、ノーマルな不安しかなかったよ」

 大仕事をやってのけた21歳は試合後、このように話したという。ワイルドなライフスタイルを持つ左腕にとって、敵地ヤンキースタジアムでのサバシアとの投げ合いは、それほど特別なことではなかったのかもしれない。

 ノリスは車上生活を送るメジャーリーガーとして、米国でも話題となっている。以前に取り上げられた米アウトドア系情報サイト「グラインドTV」によると、高校卒業後の2011年にドラフト2巡目でブルージェイズに入団したが「契約した時にフォルフクワーゲンのバンを買うことを決めていた」と、フォルクスワーゲンの1978年型「ウエストファリア・マイクロバス」を購入。筋金入りのアウトドア派だった父親の影響もあり、「シャギー」と名付けたバンを“自宅兼愛車“としてきた。

キャンプも車上生活、ホームレスに間違えられた? 今後は川崎と“共演”も

 今年のキャンプも、フロリダ州ダニーデンまで「シャギー」で乗り込んだノリスは、メジャーキャンプに参加しながら、そのまま車上生活を続行。ESPNではその様子を特集している。

 近くの大手スーパーマーケット「ウォルマート」では、買い物に来るノリスの素性を知らない従業員が「バン・マン」とニックネームを付けていたという。ホームレスに違いないと思い込み、10代の暴走族か、極貧のサーファーか、精神的な探究心を失った新時代の放浪者か、と推測していたとしている。とても、高給取りのメジャーリーガーには見えなかったようだ。

 しかし、その本性は球団でナンバーワンのプロスペクト(若手有望株)。昨年9月に初めてメジャー昇格を果たし、5試合に登板して0勝0敗、防御率5.40の成績を残した左腕は、今年は開幕ローテーション入りを果たした。その期待に見事に応える好投を初戦から見せ、チームに6−3での勝利をもたらした。

「ノリスはゲームを制していた。降板直前に2本のホームランを打たれたが、彼は本当に主導権を握っていた。彼はこのタフな夜に自信を持って、リラックスしているように見えた」

 ジョン・ギボンズ監督も、試合開始時の気温が5度という環境下の中で初勝利を挙げた21歳の頑強さを絶賛している。

 大型補強で打線が大幅にパワーアップしたブルージェイズだけに、投手陣が安定してくれば、ア・リーグ東地区で優勝争いに絡んでくる可能性は高い。マイナー契約を結ぶ人気者の川崎宗則内野手もシーズン中にメジャー昇格すると見られており、ノリスとの“共演“にも注目が集まる。

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