1軍マウンド目指す安楽智大 2年目迎えた楽天ドラ1右腕が身につけたモノ

4月10日(日)10時21分 フルカウント

最速157キロ右腕が内に秘める1軍への思い

 楽天の安楽智大投手が9日、イースタン・リーグのロッテ戦に先発した。今シーズン、3試合目の登板は6回を投げ、3安打1失点。最速157キロの剛腕は、1軍の輝くマウンドを目指し、日々、成長しようとしている。

 初回を三者凡退に抑えた安楽。2回は味方の失策、3回は自ら四球を与えて走者を背負ったが、ゼロで切り抜けた。しかし、4回、2死から四球を与えると失策も重なり、タイムリーを浴びて失点した。5回にもピンチがあったが、持ちこたえ、6回でマウンドを降りた。

「抑えられたというのは良かったですし、杉山(賢人、投手コーチ)さんからも言ってもらいました。『悪い時に悪いなりに試合を作る。悪い時に悪いなりに抑えるというのが1軍で勝負できるピッチャーだ』と言われたので、そこは課題にしていました。今日は正直、ブルペンの時から真っ直ぐが走っていなかったので。悪い時に悪いなりに抑えるという課題を持って、今日は臨みました」

 いつも調子がいい時に投げられるとは限らない。調子が良くない時にどんなピッチングをすることができるか。そういう意味では、本調子ではない中、ホームを踏ませたのは1回だけと、試合を作った。

昨年はなかった「強気な冷静さ」

「反省点から言えば、下半身が使えていなかったので、低めの伸びであったり、スピードであったり、自分としてはあまり出ていなかったなと思います。良かった点としては、5回の1アウト満塁でサブローさんをゲッツーにとれたところですね。(カウント)3-1になり、自分としては不利な場面でありましたが、なんとか、打ち損じてもらえるように気持ちというか、思い切って、開き直って投げられたというのが良かった点です」

 4回に同点とされ、追加点を与えられない場面を切り抜けたシーンだ。5回は味方の失策と三遊間を破るヒットで無死一、二塁とされ、1番・加藤の犠打で1死二、三塁とチャンスを作られた。2番・根元に四球を与え、1死満塁。ここで、代打・サブローをショートゴロに打ち取り、ゲッツーでしのいだ。安楽は「冷静に投げられるようになった」と話す。

「去年は自分の持っている力を出せない状況で、腕を振ってもボールが走らないとか、すごく歯がゆい気持ちで投げていました。なんて言うんですかね、例えば、1アウト満塁になったところで、2つ三振を取ればいいとか、そういう強気な冷静さがなかったんです。でも、今年はランナーを背負っても、思い切って1つずつ、全力で向かっていけばなんとかなるという気持ちで投げられています。そういう気持ちの面では成長できているかなと思います」

 “強気な冷静さ”という言葉を使って、攻めていく姿勢を強調した安楽。そういう気持ちになれたのは、どうしてなのだろうか。

生えた自信、それでも「課題は山ほどある」

「去年、ずっとファームでもがき苦しみました。何一つ、自分のボールが投げられない中、1つ1つ、課題と向き合ってきて、オフの間もトレーニングを積んできて、その成果が少しずつですけど、出てきているんじゃないかなと思います。やってきたことが間違いじゃないというか。また、今も課題に取り組んでいる部分があるので、継続して続けていきたいなと思います」

 ルーキーイヤーの昨シーズン、10月5日にプロ初登板初勝利を挙げたが、そこまでの道のりやその後の過程の中で取り組んできたことに自信が芽生えている。この日の最速は1回、3番・福浦をショートゴロに打ち取った149キロ。こだわりのストレートへの手応えも感じ始めている。「それでも、課題は山ほどあるので、まだまだ、もっともっと成長したいと思います」と決して満足はしないのだが……。

 そんな中、1軍への思いを聞かれた安楽はこう答えた。

「いつでも。早ければ、早いほど、自分としては嬉しいので、アピールしていくしかないです。でも、今、2軍にいる間しかできないことって山ほどあると思いますし、課題もたくさんある。1つ1つ、消化していって、自分としても周りから見られても『安楽はすごいな』って言ってもらえるようなピッチャーに1日でも早くなりたいと思います」

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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