ロッテドラ1平沢が2軍戦で地元“凱旋”「声援をくれてすごくうれしかった」

4月10日(日)11時47分 フルカウント

1軍目指し奮闘中「まだまだ課題ばかり」

 ロッテの平沢大河内野手が9日、宮城・利府球場で行われたイースタン・リーグ楽天戦に「7番・遊撃」で先発出場。プロ入り後、初の故郷での試合で1安打を放った。

 スターティングメンバーが発表され、ロッテの「7番」で平沢の名前がコールされると、楽天ファンからも拍手が沸き起こった。「練習通りにプレーできればいいなという気持ちで臨みました。(ロッテの)ホームでもないのですが、声援をくれてすごくうれしかったです」。会場の利府球場がある宮城県利府町と、平沢が生まれ育った多賀城市はお隣。平沢の実家から球場までは車で15分ほど。ドラフトでくじ引きの末に逃したが、“地元”のヒーローの凱旋に楽天ファンは温かかった。

 見せ場はすぐにやってきた。1回裏の守備。1番・島内はカウント1-1からショートライナー。2番・伊東は初球をショートゴロ。「打球が来たことになって、すごく楽になった。やりやすくなりました」と、すぐに試合に入り込めた。7回には緩いゴロを捕球した後、送球がわずかにそれてセーフとしたが、8回にはセンターに抜けそうな打球に飛びついて好捕した。

 楽天の先発は安楽。2日の対戦では3打数2安打だったが、この日は第一打席で粘ったものの146キロに空振り三振。4回の第二打席は、同点に追いついた直後の追加点を奪うチャンスで巡ってきたが、安楽の力ある145キロを打ち上げてファーストファウルフライに打ち取られた。

「インコースを攻められた中で対応はできたので良かったかなと思いますが、結果がダメだったので、修正していきたいと思います」

 安楽には抑えられたが、7回、代わったばかりの楽天2番手・山内からセンターとライトの間にシングルヒットを放った。「1本くらい打ちたいなと思っていたので、ホッとしました」と平沢。9回は無死2塁でレフトへライナー性の当たりを打ったが、結局、この日は4打数1安打だった。

常に持ち続けている謙虚な姿勢

 昨年のドラフトでロッテと楽天の2球団が競合した。高い評価を受け、高卒新人内野手としては、88年の中日・立浪以来となる開幕スタメンもささやかれた。キャンプは1軍を経験。連日、メディアをにぎわせ、平沢を見ない日はなかったのではないだろうか。

“普通の高校生”ならば、鼻が高くなったり、自身を過大評価したりしてもおかしくないところ。しかし、平沢は自分を見失うことなく、周りを気にすることはなかった。おそらくそれは、仙台育英高での3年間、常に「謙虚」でいることを言われ続けてきたからだろう。

 どんなに評価が上がっても、「自分はうまい」とか「自分はすごい」とか思うことなく、地に足をつけて練習に練習を重ねてきた。目に見える結果でも、高校3年の夏は、甲子園で3本塁打を放ち、強烈なインパクトを残したものの、宮城大会の全6試合で放ったヒットはわずか3本。そんな経験の1つ1つが今の平沢を作っている。

「スピード感とか、いろんなことが高校とは違うので慣れることが大事かなと思います。まだまだ課題ばかりなので、その課題を1つでも克服できるようにしたいです。1日でも早く、1軍に上がって、宮城にまだ戻って来られればいいなと思います」

 昨夏、予選で3安打ながら、甲子園本番までのわずかな期間でスイング軌道を修正して大暴れ。課題を克服し、“つかんだ”後の平沢に期待せずにはいられない。プロはそんなに簡単ではないかもしれないが、ポンと昇格した瞬間に何かをやってのけるかもしれない。

【了】

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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