10球団15人のスカウト熱視線 プロ注目の仙台大右腕が求める「生きた球」

4月10日(月)14時12分 フルカウント

今秋ドラフト候補の仙台大・馬場皐輔が2安打完封の快投

 9日に行われた仙台六大学野球春季リーグ戦第1節2日目。仙台大は東北工大に3-0で勝利した。今秋のドラフト候補である仙台大・馬場皐輔投手(4年・仙台育英)は10球団15人のスカウトの前で2安打12奪三振のリーグ戦初完封。それでも、4四球に反省を残し、「フォームを修正して今日のようなピッチングをしないようにしたいです」と話した。

 空振り三振7個、見逃し三振5個を奪うなど、付け入る隙を与えなかった。打たれた安打も、2つ。ジャストミートは9回2死からの左安だけで、5回に灯ったHランプは、ライトにフラフラと上がった打球を右翼手が捕球しきれなかったもの。数字だけを見れば、4年春のリーグ戦で上々のスタートを切ったかのように見える。

 しかし、1、3、7回は先頭に四球を与えたり、特に後半はボール球が増えたりと、課題も残した。「フォアボール4つは反省です。力んで体が開き、フォームが一塁側に崩れていました。オープン戦の時のようにボールが走っていませんでした」と馬場。森本吉謙監督も「コントロールできる球が増えているのも確かですが、力の入れどころの間違いがあります。以前のように崩れなくはなっていますが、もっと高みを目指してもらわないと」と厳しかった。

球速よりも求めるモノ、「数字は出ているけど、納得していません」

 馬場の最速は153キロ。体に力のあるパワー系の右腕でスライダーとのコンビネーションが冴える。この日は仙台大のスピードガンで149キロを2度マークしたが、球速はあくまで目安。馬場は「数字は出ているけど、納得していません。ボールにスピンをかけることを意識しています。回転数やキレなど球質を求めて投げていきたい。試合で安定して投げないといけないと思っています。客観的に誰が見ても安定しているピッチングをしたいです」と語る。理想のボールにはまだ遠く、チームに安心感を与えられる投手にもなれていない。

 だが、リーグ戦は始まったばかり。ここからステップアップしていくつもりだ。1年春からリーグ戦のマウンドを経験し、仙台大初のプロ野球選手となった横浜DeNA・熊原健人投手の背中を見てきた。また、プロにはなれずとも手本とする先輩投手を見習い、腕を磨いてきた。

 球速を求めていた時期を“卒業”し、質にこだわっているからこそ、自己分析ができ、課題を把握できる。「ミットに生きた球を投げられるようにやっていきたい」と話す馬場。次戦以降、納得いく投球ができるよう、また1週間の練習に励む。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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