打者・大谷翔平 落合博満や野村克也と遜色ない成績残せる

4月10日(月)7時0分 NEWSポストセブン

打者としても超一級品の大谷翔平

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 来季にはメジャー移籍確実と言われている日本ハム・大谷翔平(22)。この男、やはり只者じゃない。「投手・大谷」は開幕に間に合わなかったが、DHで出場する「打者・大谷」もこれ以上ない活躍を見せた。


 西武との開幕3連戦では12打数8安打、毎試合の複数安打をマーク。3戦目の1号ホームランは流し打ちで左中間スタンドへ、5戦目には2号をライナーでライトスタンドへ放り込んだ。


 広角に打ち分け、飛距離もある。残念ながら、9日に太もも肉離れのため、出場選手登録を外れたが、その打撃センスには、球界OBたちも舌を巻く。野球評論家の広澤克実氏は、打者・大谷に脱帽する。


「彼のバッティングの特徴は、『強さ』とともに『柔らかさ』も兼ね備えていること。強さとは長打力ですが、柔らかさとは上半身と下半身の捻れの大きさのことです。これは天性のもので、トレーニングではなかなか身につきません」


 昨年までの大谷の通算長打率(安打に占める二塁打以上の割合)は、4割9分1厘(パ・リーグ平均は3割7分5厘)。日本ハムの主砲・中田翔(27)の数字(4割4分8厘)をも上回る。


「大谷の持つ『柔らかさ』は、広角に打つバッティングに繋がっています。ボールをギリギリまで引きつけて打つためには、下半身を回す一方で、上半身は開かずにボールの軌道と平行に保たなければならない。大谷は、この“捻転差”が大きいので、球を引きつけて、逆方向に強い打球が飛ばせるんです」(同前)


 広澤氏によれば、この「強さと柔らかさ」を備えたバッティングをしていたのは、2012年の阿部慎之助(38、巨人)だという。この年の阿部は打率3割4分0厘、104打点の成績を残し、首位打者と打点王の二冠を獲得。本塁打も、首位のバレンティン(32、ヤクルト)に4本差の27本。まさに三冠王クラスのスイングということだ。


 大谷の打棒に期待を寄せるのは、“マサカリ投法”で知られる村田兆治氏も同じだ。村田氏は、大谷のプロ入り当時から「打者に専念すべき」と持論を展開していた。


「大谷のスイングは素晴らしいですよ。インコースを引っ張れるし、高めを振り遅れてもレフトスタンドまで持っていける。強い背筋があるから成せる技で、落合博満やノムさん(野村克也)もそうでした。二人が三冠王を獲っているように、大谷も遜色ない成績が残せると思います。


 もちろん、投手としての大谷が悪いわけではありませんが、いまの登板数ではカネさん(金田正一)の400勝超えは難しい。大谷にはハリさん(張本勲)の3085安打や、王貞治さんの868本塁打の記録を抜いてもらいたい。そんな“歴史を変えることができる選手”だと思います。


 二刀流を続けることで、記録を塗り替える可能性を、中途半端に奪うことにならなければいいのですが……」


撮影■山崎力夫


※週刊ポスト2017年4月21日号

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