ネリが語った井上尚弥の「弱点」 怪物が圧倒的な強者だからこそ抱える“隙”「俺はドネアよりも若いんだ」

2024年4月11日(木)17時0分 ココカラネクスト

井上という“史上最強”の猛者にネリはいかに立ち向かうのか。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 数多の名手たちが屈してきた“日本の怪物”と、どう向き合うのか——。

 来る5月6日に東京ドームでボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とのタイトルマッチに臨むルイス・ネリは、「怪物対策」の一端を明かしている。

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 プロキャリア26戦無敗(23KO)という圧倒的な戦績を誇る井上は、文字通り無敵の連勝街道を歩んでいる。まさに全盛期にあると言っていい。そんな偉才をネリが倒せば、前人未到の大勝利となるわけだが、大前提としてそれが至難の業だというのは、本人はもちろん、彼の陣営たちも百も承知だろう。

 ただ、タイトルマッチという一世一代のチャンスを与えられた以上、当然ながら勝利以外を考えない。現地時間4月9日に米ボクシング専門サイト『Boxing Scene』のインタビューに応じたネリは「イノウエは速いし、インテリジェントで、パワーがかなりある」と分析。そのうえで、井上が圧倒的な強者だからこそ抱えている「弱点」を語った。

「とてつもないパワーは彼の長所だ。だが、弱点もある。パンチを繰り出すときに(身体が)開いてしまうんだ。そこは俺にとって狙い目だ」

 さらに昨年2月に11回TKO勝ちを収めたアザト・ホバニシャン(アルメニア)戦で「俺は過信は禁物と学んだ」というネリ。井上戦に向けて「3か月近い時間をトレーニングに費やしてきた」と告白する。

 人が変わったように猛練習に励んでいるという“悪童”は、「間違いなくKOで決着する」と断言。そのうえで、井上が判定勝ちで辛くも勝利した2019年11月のノニト・ドネア(フィリピン)戦をクローズアップし、“打倒・怪物”へ隠し切れない自信を打ち明けている。

「なんのパンチなのか、どのラウンドなのかは見当もつかない。ただ、間違いなく言えるのは、どちらかのKO(決着)だってことだ。イノウエは、俺のパワーを受け止めるだけの顎を持っている。19年の試合でドネアのパンチを受け止め切ったのを見た。ドネアはイノウエを殴ってダメージ与えたが、彼は倒れなかった。だけど、俺はドネアより若いし、イノウエに彼よりも強い圧力を与えられる」

 これまでに井上と対峙したライバルたちがそうであったように、試合を目前にして強きに打ち出したネリ。果たして、メキシコの悪童は怪物のハードパンチをどう攻略するのか、そしていかに仕留めていくのか。残り1か月を切り、両陣営が緊張感を高めるなかで、攻防戦に興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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