阿部慎之助監督が決断した門脇のスタメン落ち 泉口友汰の“一発”回答は打線活性化の特効薬になるか
2025年4月11日(金)17時22分 ココカラネクスト

阿部監督が決断した泉口の起用が当たった(C)産経新聞社
4月9日のDeNA戦では、開幕から10試合連続でショートでスタメン起用されていた巨人の門脇誠が、今シーズン初めてのベンチスタートとなった。21打席ヒットがなく、8日のDeNA戦の第5打席でヒットを打ち、長いトンネルを抜け出すきっかけを掴んだように見えたが、打率.182と低迷。阿部慎之助監督も、ついに決断した。
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昨シーズンも開幕からレギュラーとして試合に出場していた門脇だが、エラーの多さから5月18日の広島戦でシーズン初めてのスタメン落ちを経験している。昨年より1か月以上も早くスタメン落ちしたことを鑑みると、今シーズンは正念場といってもよさそうだ。
そして、門脇の代わりにショートでスタメン出場した泉口友汰が早速期待に応える活躍を見せた。第3打席に今シーズン初ホームランを放つと、第4打席にはヒットで出塁し、6点目のホームを踏んだ。
巨人は下位打線がつながりを欠いていたが、泉口がマルチ安打を放つことで得点力が一気にアップした。結果を残した泉口が、しばらくはスタメンで起用されていきそうだ。
また、門脇のライバルは泉口だけではない。ドラフト2位のルーキー・浦田俊輔も日に日に存在感を増している。開幕1軍を掴み、開幕カードとなるヤクルト3連戦にいずれも代打から出場したが、3打数ノーヒット。その後、登録抹消されたものの、2軍では打率.316、2盗塁と成績は上々。なにより、22打席に立って三振数はわずかに2。三振率.091という驚異的な数字をマークしており、粘り強さも発揮している。
下からの突き上げもあり、門脇としては泉口とのスタメン争いだけではなく、うかうかしていると浦田と入れ替えを争うことになる可能性も出てくるだろう。ショート争いが活発化しており、正念場を迎える門脇。この危機的状況が闘争心に火をつけ、さらなる成長につながれば、巨人の選手層はますます厚くなるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]