2ヶ月ぶりの出場へ——。戦列復帰の長友佑都、“ビッグクラブ”インテルへのアピールなるか?

4月11日(土)19時5分 フットボールチャンネル

2ヶ月ぶりの出場へ。長友のポジションは?

 前節は最下位パルマとドローに終わり、リーグ戦6試合白星から遠ざかっている10位インテルは現地時間11日、15位エラス・ヴェローナとアウェイで対戦する。この試合での注目は、およそ2ヶ月ぶりの戦列復帰が濃厚なDF長友佑都だろう。

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 11日、インテルはアウェーでエラス・ヴェローナと対戦する。右大腿部の肉離れが癒え、前節のパルマ戦からベンチ入りメンバーとして復帰している長友佑都には、先発出場の可能性も出てきている。

 10日、長友不在の間にSBのレギュラーとして定着していたサントンが招集メンバーから外れた。クラブの発表によれば、軽い疲労を訴えていたために10日も別メニューとなり、結局ヴェローナ戦は回避。カンパニャーロも呼ばれず、ドドやジョナタンに至ってはそれぞれ故障のために今季絶望である。

 よって招集メンバー23人のうち、純粋なサイドバックは長友にダンブロージオの2名、本来はCBだが左SBもこなせるファン・ジェズスを加えても3人だけとなってしまった。

 ただし、先発出場はマンチーニ監督がどういうシステムを採用するのかに左右されそうだ。11日の『コリエレ・デッロ・スポルト』は、3バックの左WBとして長友の先発出場を予想。一方で『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、4バックで長友をベンチスタートとし、左SBにはファン・ジェズスが先発と予想している。

 マンチーニ監督は10日の記者会見で、「中盤に警告累積者が多い。誰か一人はプレーを回避させることになるかもしれない」と語っていた。次節はミラノダービー、出場停止者が出るということは避けたい。その状態であくまで4バックを維持するのか、それとも3バックで中盤の枚数を厚くするのかという決断になるだろう。

 いずれにせよ、キックオフの時点で長友とダンブロージオが4バックのSBとして起用されることはなさそうだと見る。

今後に向けてアピールが必要な長友

 実は長友不在のあいだ、インテルは不振を続けたのちにファン・ジェズスを左SBに回すという形に落ち着いていた。当初は4バックのまま左はサントン、右はダンブロージオ(故障の場合はカンパニャーロ)で定着していたものの、失点がかさんでしまっていた。

 それは必ずしもSBだけの責任ではないのだが、現状でCB2枚では守りきれないため、CBを務めていたファン・ジェズスをコンバートさせて中央を一枚増やすという格好にたどり着いた。

 このような状況から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「サントン以外のSBは全て査定される立場にある」などとも報じていた。当初、「マンチーニ監督のお気に入り」とも噂されていたダンブロージオですらスタメンを守りきれず、ドドは守備の不出来でマンチーニ監督から信頼を失う(現在は左ひざ靱帯の手術で戦列離脱)。そして長友については「シーズン後にオファーがあれば放出」とも報じていた。

 もっとも故障で2ヶ月ほど戦列を離れていた長友にとっては、今後のアピール次第で運命は変わるかもしれないと見る。故障する前には、4バックのSBとしてもマンチーニ監督からコンスタントに出場機会を貰っていたのだ。攻守両面で落ちない運動量と、戦術面での規律に従う意識の高さをアピールできれば、戦力の再定着にも可能かもしれない。

インテルは“ビッグクラブ”であり続けられるか

 地元でもすべての人間が放出は既定路線と見ているわけではなく、『コリエレ・デッラ・セーラ』など「たぶん長友は残る」と報じているメディアもある。もちろん良いプレイをして他クラブから良いオファーを呼び込めば、それもまたありだろう。

 CL出場権は遠ざかり、EL出場権獲得もほぼ難しい状況となっているインテルにとって、これからの9試合は来シーズンへの査定を意味する。「チームの革新とは選手を丸ごと入れ替えるということを意味しない。未だ我われはビッグクラブであり続けている」とマンチーニ監督は言い続けているが、それにふさわしいパフォーマンスを見せることができるか。

 目標は潰えたが、その状態でもビッグクラブの選手らしく振る舞えるかどうかが見られている。インテルにとって、また長友にとって力の見せ所である。W杯後の“燃え尽き現象”に悩み、それをくぐり抜けたと思いきや故障で棒に振ったシーズンだったが、せめてこの終盤戦で思いっきり暴れてほしいものだ。インテルに所属したというプレッシャーに真正面から立ち向かい、力を伸ばしていった頃のバイタリティーを再び見たい。

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