名投手が開幕戦の田中将大を分析 「攻撃しているように見えなかった」

4月11日(土)20時15分 フルカウント

開幕前にも苦言呈したマルティネス氏「タナカは65パーセントの状態」

 現役時代にレッドソックスなどで活躍し、アメリカ野球殿堂入りを果たしている名投手のペドロ・マルティネス氏が、ヤンキースの田中将大投手について「65パーセントの状態」との見方を示している。

 サイ・ヤング賞を3度受賞したマルティネス氏は、ヤンキースタジアムで行われた6日(日本時間7日)の開幕戦ブルージェイズ戦を観戦。田中は4回5失点(自責4)の乱調で敗戦投手となった。開幕前のラジオ番組で右腕の健康への懸念を指摘した名手は、そのピッチング内容に注視していたという。

「私はタナカがおそらく65パーセントの状態であることを分かっている。マイナーから無理やり(メジャーに)上げた若い子よりもマシかもしれないが、結局は自分たちに跳ね返ってくる。タナカは全力で投げていない。タナカは、ストライクゾーンをアグレッシブに攻める、ストライクゾーンで勝負するピッチャーだ。彼がストライクゾーンを攻撃しているように見えなかった」

 解説者としてMLBネットワークのラジオに登場した名投手は、こう語っている。昨季、果敢にストライクゾーンを攻める投球でメジャーの強打者を抑え込んできたピンストライプのエースは、別人のようだったという。コンディションについても65パーセントの状態に見えたと指摘した。

 マルティネス氏は通算219勝100敗、防御率2.93という輝ける成績を誇るが、投手人生終盤に肩の故障に悩まされ、2006年10月には手術に踏み切った。昨年7月に右肘靭帯部分断裂と診断されながら手術を選ばず、保存療法で復帰した田中について、マルティネス氏はいずれの段階で手術という選択を迫られると見ているようだ。

10日に対面したマルティネス氏と田中は「ただ握手をしただけ」

「私も自分のキャリアのある時点で同じように考えた。(レッドソックスの投手コーチ)ジョー・ケリガンはこういったものだ。『75パーセントでも、君は平均的な投手よりも上だ』とね。私は努力したけど、本当に辛かった。最終的には自信を失い、毎日、自分自身が痛みに苦しんでいると認識させられるだけだった。

 そして、精神的に対処することは難しい。速球を狙い通りに投げられないのなら、カーブで打者をかわそうとして投げ損ねたら、スプリットを沈めようとしてテキサスヒットを打たれるとしたら、それは苦しい。いいアイデアがあっても実際に投げれないのだから」

 マルティネス氏は右肩痛に苦しんだかつての自分と現在の田中を重ねていた。

 ジョー・ジラルディ監督は田中の投球について、戦略的な投球スタイルの変更だと分析。ブライアン・キャッシュマンGMは、右腕の肘の靭帯の傷が以前よりも癒えていると明かしている。

 マルティネス氏と田中は10日のレッドソックス戦前、ヤンキースタジアムで対面したというが、ESPNのアンドリュー・マーチャンド記者は「タナカとペドロはただ握手をしただけ」と自身のツイッターで伝えている。まだ、今季1試合が終わったばかり。田中はマウンド上で様々な声に対する答えを出すしかない。

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