六大学野球に新たな歴史は刻まれるのか 歴代最多安打に挑む明大・高山

4月11日(土)8時10分 フルカウント

11日開幕、27本に迫る記録更新へ「自分にとって、超えなければいけない数字」

 高田繁高橋由伸岡田彰布鳥谷敬、谷沢健一……。のちにプロ球界でも名を馳せた東京六大学のスター選手たちの記録に、1人の若武者が立ち向かう。

 11日に神宮球場で幕を開ける東京六大学野球春季リーグ。2015年の主役となるのが、明大・高山俊だ。リーグを代表する「安打製造機」がこれまで積み上げた安打数は100。今年は一つの歴史的な偉業がかかっている。

 明大の先輩でもある高田繁氏(元巨人、現DeNA・GM)が持つ「歴代最多安打記録(127本)」を視界に捉えているのだ。

「自分にとって、そこは超えなければいけない数字。一つの目標にしながら、やっていきたい」

 高山は、大記録への挑戦をメディアに包み隠すことなく、公言している。

100安打以上の選手には名選手がズラリ、高山はレジェンドを超える可能性が高い?

 結論から言えば、達成の可能性は高い。<表1>のように、高山は20安打を放ち、華々しくデビューした1年春を皮切りに安定してヒットを量産。昨年秋にはリーグ史上初となる3年生での通算100安打を達成した。

 高校時代、日大三の主軸として3年夏の甲子園で優勝した高山。明大でもバットの芯に正確に当てる技術に加え、50メートル5秒7の足を武器に安打を打ちまくってきた。大きな怪我、スランプがなく、試合に出続けていることも、その要因のひとつだろう。

 3年間6シーズンで放った安打数は、1シーズンに換算すれば16.67本。このペースを保つことができれば、計算上では今年、133本にまで達する。その記録が持つ意味は、プロ野球界にとっても大きなものになる。

 <表2>を見れば分かる通り、100安打を放っている選手は新旧問わずプロ野球の名選手がズラリ。今年のドラフト1位候補とされる高山が、球界のレジェンドを超えてしまう可能性を秘めているのだから、否が応でも期待は高まる。

 記録達成へ、高山には超えなければいけない壁が2つある。

壁を超えて、歴史のトップに名を刻むことは出来るのか

 チームは昨年秋の覇者であり、自身は今年が最終学年。攻撃のキーマンとして他の5大学からのマークは一層、厳しくなる。場合によっては歩かされることもあるだろう。少ない打席の中でも集中力を高め、着実に打ち続けていくことが鍵になる。

 そして、もう一つは目に見えない敵だ。開幕前から大学野球の雑誌の表紙を飾るなど、メディアからの期待はシーズンごとに増している。さらに通算打率で上を行く立大のヒットメーカー・大城滉二も94安打から追い上げる。誰も経験したことのないプレッシャーと向き合い、高山自身の打撃を貫くことも肝心だ。

「今までは前半だけ調子のいいシーズンが多かった。悪い時に悪いなりのバッティングができるようにならないといけない」

 周囲が過熱する中、高山は冷静に課題を分析している。結成90周年を迎えた東京六大学野球の節目の2015年に、歴史のトップにその名を刻むことはできるだろうか。

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