米記者が日本人2選手の去就解説 田中は「残留」、大谷移籍に「抜け道なし」

4月11日(火)8時20分 フルカウント

米名物記者が田中将大の「ヤンキース残留」予想、契約破棄は「恐らくない」

 今季終了後に契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利を持つ田中将大投手について、米名物記者が「ヤンキース残留」を予想している。来季以降、3年総額6700万ドル(約74億6400万円)の契約を残すエース右腕は、仮にFAとなっても、それ以上の契約を手にできる確信はないと指摘。オプトアウトには踏み切らないと分析している。また、今季終了後にポスティングシステム(入札制度)での移籍を決断した場合、新労使協定で契約が制限されることになる日本ハムの大谷翔平投手については、「抜け道はあり得ない」とあらためて言及している。

 田中については、地元紙「デイリー・ニューズ」が、FAとなった場合にはヤンキースが再契約に動くことはないと報道。しかし、これを受けて地元紙「ニューヨーク・ポスト」は、ランディー・レヴァイン球団社長らが早々に“否定”したと伝え、ブライアン・キャッシュマンGMの「これ(デイリー・ニューズの報道)がどこから湧いて出た話なのかわからない。オプトアウトに関しては何も議論をしていない」というコメントも掲載した。

 シーズン序盤にして、早くも去就問題が加熱。「デイリー・ニューズ」の報道によると、代理人のケイシー・クロース氏がオプトアウトの可能性をチラつかせることで、ヤンキース側を困らせているともされているが、ローゼンタール記者は「(オプトアウトは)恐らくないでしょう」と予想している。メジャー1年目の7月に負った右肘靭帯部分断裂の影響が大きいというのだ。

「メジャー球団が彼と長期契約を結ぶ見込みは高くない」

「球界全体が彼の右肘の靭帯部分断裂を知っています。もしオプトアウトする場合、彼は今の契約の残りの3年6700万ドルを上回る確信を持たねばならないでしょう」

 同記者は、仮に今季も先発ローテーションを1年間守り抜いてオプトアウトしても、FAで長期契約を結べるかは分からないと指摘。「30試合以上の先発登板と200イニング前後のシーズンを2連続で達成すればそう確信できるかもしれませんが、そうだとしても、メジャー球団が彼と長期契約を結ぶ見込みは高くありません。まだ30歳のシーズンを迎えることになるにもかかわらずです」とした上で「最有力な説は、彼はヤンキースに残る、です」と結論づけている。

 一方、早ければ今オフにもメジャー移籍が実現する可能性がある大谷について、渡米時期は「来季になるかもしれません」と分析。ただ、そのために“足かせ”となる新労使協定の話は、やはり避けて通れないという。

 昨年末に米大リーグ機構(MLB)と選手会の間で合意に達した新労使協定では、「インターナショナル・ボーナス・プール」の対象が22歳以下から24歳以下に引き上げられた。これは、国外の若手選手と契約する際に設けられている契約金額の上限。戦力不均衡や青田買いが起こらないためのルールで、上限を超えた場合には罰金も含めた罰則が規定されている。

大谷がMLB移籍の場合も「抜け道はあり得ない」

 新労使協定では、支払える金額は475万ドル(約5億4000万円)から575万ドル(約6億4000万円)に設定。他球団とのトレード等で金額枠が動かせるが、上積みできる金額は最大で当初の金額の75%までとなった。さらに、選手は自動的にマイナー契約となり、FAとなるまでに6年間を要する。つまり、ルーキー同様の契約となり、2年目以降に年俸が跳ね上がるというような契約を結んだり、その「口約束」をすることすら許されないとされている。

 ローゼンタール記者は「もし大谷が来るとなると、海外の若手選手補強に関する新ルールが絡んでくる。大谷の契約金は1000万ドル(約11億円)以下、恐らく500万ドル(約5億5000万円)に近い額となるだろう。大谷は25歳を迎えるまで渡米を待てばこの条項を回避できるが、それは2019年まで待つことを意味する」と指摘。ポスティングシステムの選手は対象外になる、などの条件が付く可能性があるともされていたが、「選手会と機構側、両方の関係者から聞いた話によると、抜け道はあり得ないとしている。それは大谷に関してでもだ」としている。

 大谷自身は、契約についてこだわりがないとの考えを示しているが、実際にこれまでポスティングシステムで渡米した選手とは違い、金額が厳しいものになるのは確か。現在よりも大幅に低い年俸でMLB球団に移籍することになる。

 2人の日本人右腕は今季終了後、どのような道を歩むことになるのか。米国でも、すでに大きな関心が寄せられている。

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