レッドブルF1がエンジニアリング部門の配置転換を発表。責任者“ロッキー”はドライバー育成プログラム担当に
2022年4月12日(火)7時58分 AUTOSPORT web
レッドブルで長年レースエンジニアリング責任者を務めてきたギヨーム・ロケリン(愛称ロッキー)が、オーストラリアGP後に新たな役職に移ることになったと、レッドブルが明かした。
ロケリンは2006年にレッドブルに加入、デイビッド・クルサードのレースエンジニアとしてチームでの仕事をスタートした。その後セバスチャン・ベッテルのレースエンジニアとなり、4年連続で世界タイトルを獲得したベッテルのサポートを行った。
その後、ロケリンは現在の役職であるヘッド・オブ・レースエンジニアリングに就任、チームのトラックサイドパフォーマンスの面を取り仕切ってきた。昨シーズンにはマックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル獲得に貢献している。
オーストラリアGPの週末、レッドブル・レーシング代表クリスチャン・ホーナーは、現在47歳のロケリンが今後は若手ドライバープログラムで彼の専門知識を生かすことになると明かした。
「エンジニアリングチームは進化を続けている。特に我々は予算制限などについて効率性を見極めなければならない」とホーナーは語った。
「ロッキーは何年にもわたってトラックサイドで素晴らしい仕事をしてきてくれた。セバスチャンのすべてのレース優勝と世界タイトル獲得においてレースエンジニアリングを担当していたし、昨年の成功においてもエンジニアリングチームを率いていた」
「彼は多くの若いドライバーたちとの仕事に取り組む新たな役割を引き受け、これからも進化していく。非常に多くのドライバーと仕事をし、豊かなエンジニアリングのバックグラウンドを持つ彼が、そこで経験を生かしてくれることを期待している」
「レッドブルのドライバー育成を彼が続けていく。いかに若手をレッドブル・レーシングに溶け込ませるか、そのために科学的なツールを適用するかといった点で、プロジェクトにおける主導的な役割を果たすだろう」
「この週末が彼にとって最後のレースウイークエンドになり、この後、新たな役割に移る」
ホーナーは、フェルスタッペンのレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼが、その職務を継続しながら、ロケリンの後任としてトラックサイドエンジニアリングの責任者も務めることになると述べている。