アプリリア勢では最速も予選Q1発進。小椋藍「いくつか解決策が見つかった」/第4戦カタールGP
2025年4月12日(土)14時18分 AUTOSPORT web

4月11日、2025年MotoGP第4戦カタールGP MotoGPクラスの初日のセッションがルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)はプラクティスを15番手で終えた。
ナイトレースのスケジュールで開催されるカタールGPは、太陽が傾きかけたフリー走行1回目から始まった。小椋は大半のライダーと同じく前後ミディアムタイヤを選択。最初のランではライダー全体で2番目の長さとなる10周を重ね、16番手タイムとなる1分54秒531を記録してガレージへ戻った。
同じタイヤで再びコースに戻った小椋は、さらにタイムアップ。2回目のランの計測1周目に1分54秒台前半に入れると、セッション終盤には1分53秒台に突入した。最終的に1分53秒507で15番手と順位こそ振るわなかったが、タイムの上がり幅には目を見張るものがあったと言える。
日が落ちてナイター照明がまぶしいプラクティスセッションは、FP1より路面温度が15度下がったコンディションで始まった。
前後ミディアムタイヤで臨んだ最初のランで、小椋は13番手タイムとなる1分53秒113をマーク。アプリリアを駆るライダーのなかで最速となった。
1回目のピットストップではリヤタイヤをソフトに交換。フロントは交換せずミディアムのままコースに戻ると、計測2周目で1分52秒436へと大幅タイムアップし、暫定7番手まで浮上した。
続く2回目のピットストップでは、前後コンパウンドは変えずにニュータイヤに交換。この間に大勢のライダーが自己ベストを更新しており、16番手までその位置を下げた。しかしピットアウトした3度目のランですぐ小椋はベストタイムを約0.1秒更新し、順位を3つ回復。
その後またすぐにピットに戻った小椋は、再び前後ニュータイヤを投入し、最後のランに向かった。この計測2周目で1分52秒台の壁を破る1分51秒948を記録するが、この頃にはすでにアタック合戦が激化。さらに終盤の他車のクラッシュでイエローフラッグが掲示されるなど、さらなるタイム更新は叶わず15番手でセッションを終えた。
アプリリア勢最上位でありながらも予選Q2ダイレクト進出を逃している小椋だが、改善すべき部分については見当がついている様子だ。それらの問題をクリアし、前戦アメリカズGPでの9人抜きで見せたような力強さで飛躍してくれることを期待したい。
トラックハウス・MotoGPチーム 小椋藍(FP1:15番手、プラクティス:15番手)
「最後のセッションでは、ライトの下でMotoGPマシンで走るのが本当に楽しかったです。初日は良い結果ではなかったと思いますが、改善すべき点は分かっていますし、明日に向けていくつか解決策も見つかりました」
「コーナーというよりも、ほぼストレートでコンマ2〜3秒を簡単に失ってしまう箇所もあります。もしそこで何かを見つけられれば、あとコンマ2〜3秒は簡単に稼げるはずです。明日はそれを改善できればと思っています」