吉田正尚の立場は悪化か 現地識者は“DFA”の可能性も示唆「ヨシダの居場所がないと思う」
2025年4月12日(土)6時20分 ココカラネクスト

リハビリ中の吉田はこの苦境を跳ね返せるか(C)Getty Images
レッドソックスの吉田正尚は、メジャー3年目の開幕を負傷者リスト(IL)入りとなって迎えた。昨年10月に受けた右肩手術のリハビリを続けながら、新シーズンでの出場を目指している。
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だが、オフよりトレード放出の噂も絶えない程、チーム内での立場は危ういものとなっている。アレックス・ブレグマン加入の影響もあり、吉田が復帰した場合でも出場がままならないとの見方がほとんどだ。また、開幕を迎えた現在、レッドソックスが擁する多くの若手選手も今後、起用が増えていくと現地メディアにより予想されている。そのため、吉田がラインナップに入り込む余地はますます少なくなると論じる声も挙がっているようだ。
米国スポーツサイト『AthlonSports』では現地時間4月9日のトピックの中で、吉田の今後の処遇について論じている。
同メディアは、「レッドソックスは、メジャーリーグ・ベースボール屈指のファームシステムを誇っている。そのため、今後数週間から数か月の間に、チームから放出される選手が複数出る可能性がある」と綴っており、「その中には、2027年までの5年総額9000万ドルの契約を結んでいるマサタカ・ヨシダも含まれる」と指摘する。
その上で、米識者のケン・ローゼンタール氏が、ポットキャストプログラム『ファウルテリトリー』の中で、語った吉田についてのコメントを掲載。「今は(ラファエル・)デバースがDHを務めているからヨシダの居場所がないと思う。ローマン・アンソニーが(試合出場への)準備万端になったら、いよいよ本格的に興味深い問題になる」として、若手起用への意見とともに、背番号7の今後に言及している。
さらにローゼンタール氏による、「私にとっての真の問題は、ヨシダが最終的にDFA(登録抹消)になる可能性があるかどうかだ」と述べた見通しも紹介されている。
『AthlonSports』もこれらの言葉を伝えるとともに、「レッドソックスのためにも、ヨシダをトレードする方法を見つけられることを願っている。たとえ平均以下の見込みの選手でも、何の成果も得られないよりはマシだ」と主張。だがその一方で、「しかし、彼の契約を引き受けるチームは、彼の限られたパワーと若い才能を考慮すると、可能性は低そうだ」として、悲観的な見解を示している。
現地識者からさまざまな可能性が囁かれてきており、厳しい状況であることは間違いない。週明けからフロリダ州フォートマイヤーズのキャンプ地でリハビリを続けることになるようだが、何とか故障からの復帰を果たし、吉田のプレーがみられることを願うばかりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]