「ナンセンス」だった3失点。香川もこじ開けられなかったボルシアMG。洗練度、完成度の違いが浮き彫りに

4月12日(日)11時35分 フットボールチャンネル

ロイスが再びベンチ外。連動性も影を潜める

 ブンデスリーガ第28節、ドルトムントはアウェイでボルシアMGと対戦して1-3と完敗を喫した。この試合、トップ下で先発した香川真司だが、マルコ・ロイスの欠場もあって効果的な攻撃は出来なかった。

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 試合の行方は、開始30秒で決まってしまった。

 ボルシアMGのヘアマンは、右サイドでラファエルとのワンツーからエリア内を抉ると、折り返しをジョンソンがダイレクトでシュートを放つ。バイデンフェラーが弾いたボールを、ヴェントが豪快に蹴りこんだ。0-1。キックオフの笛が鳴ってから1分も経たない内に、ボルシアMGが先制に成功した。

 ボルシアMGの指揮官ファブレは、このゴールについて「私達はゲームの中でとても早くリードを奪い、スーパーなゴールを決めた。しかし難しかった。私たちは深い位置で守ったが、おそらく私達は少し深く守り過ぎた」と振り返っている。

 先制点を早々に奪ったことで、ボルシアMGはさほど無理をする必要が無くなった。しかしそのことで、4-4-2で構えた守備ブロックは、返ってズルズルと下がってしまった。ゲームのコントロールが難しかった−—。ファブレの言葉を噛み砕けば、そういったところだろうか。

 しかしドルトムントからすれば、それはあまりに困難な状況となった。4バックに2ボランチで、バイタルエリアのスペースを消される。そうやって固く閉ざされると、こじ開けることが出来ないのは、3月のハンブルガーSV戦、ケルン戦といった、これまでのゲームで実証済みだった。

 加えてこの試合では、ロイスがベンチ外となっている。筋肉系の問題で4日前のドイツカップ、ホッフェンハイム戦を欠場したロイスは、結局この試合に間に合わなかった。2列目での重要な収めどころを欠いて、縦パスからの速攻といった連動した攻撃も影を潜めた。

 ワントップのオーバメヤンが1列下がって、またサイドに流れてパスを受けて、香川もワンタッチで散らすなど、引いたボルシアMGに対してなんとか状況を打開しようとする。

3位と10位の差が現れた完敗

 しかしホッフェンハイム戦を120分戦った影響を引きずっているのか、ドルトムントは全体的に動きが重い。攻守両面において、チームとしての形がなかった。13分という前半の序盤ですら、カウンターに出る力がない。

 ドルトムントのアイデンティティとも言えるプレッシングも、ボルシアMG特有の長いパス回しの前に、バイエルンを苦しめた勢いはどこにもなかった。

 31分、自陣中央からドルブルを開始したヘアマンを、ギュンドアン、ケール、スボティッチ…誰も止めることが出来ない。ヘアマンはバイデンフェラーの前で折り返すと、ラファエルが難なく決めた。0-2。

 後半開始直後、ドルトムントは少し勢いを取り戻した。49分、カウンターで左サイドを駆け上がったシュメルツァーから、香川へ。また、51分には、フンメルスのロングボールから、右サイドでブワシュチコフスキが粘って、中央に走り込む香川へ。

 しかしいずれも決め切ることは出来ない。試合のペースは再びボルシアMGへ。チャカがゲームをコントロールする。62分、香川はラモスと交代となった。

 そして66分、クルーゼの右のCKから、ボールは流れて、ノルドヴァイトが蹴り込んだ。0-3。

 クロップは「今日、我々が相手に許した各々のゴールはナンセンスなものだった」と3つの失点を振り返ったが、最も「ナンセンスなもの」は最初の失点と言えるだろう。引いて固められて、回されるというゲームの行方を、あまりに早い時間で決定付けることとなった。

 76分、ドゥジアクの左からの折り返しを、ギュンドアンが決めた。気休めにもならなかった。ドルトムントはボルシアMGに1-3で敗れる。完敗だった。互いのサッカーの洗練の度合い、完成度が違った。3位と10位、順位の差が、はっきりと現れていた。

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