【米国はこう見ている】イチロー、5戦で2打席 地元紙に胸中明かす、3000安打は「ずっと先にある」

4月12日(火)18時34分 フルカウント

金字塔へ65本も…「雲に触ることはできますか、と聞かれているようなもの」

 マーリンズのイチロー外野手は11日(日本時間12日)の敵地メッツ戦で途中出場し、1打数無安打に終わった。メジャー通算3000安打まで65本と迫っているレジェンドだが、今季はこれがまだ2打席目。地元メディアの取材に対して、金字塔は「ずっと先にある」と胸中を明かしている。

 イチローはこの日、8回からライトの守備についた。直後の9回に1死走者なしで今季2度目の打席に立ったが、2ストライクから力ない打球で遊ゴロに。2016年初安打はお預けとなった。

 ニューヨークの地元紙「デイリーニューズ」は「イチローはマーリンズで3000本に迫るも、記録は眼中になし」とのタイトルで記事を掲載。かつてプレーしたヤンキースの地元でもあるニューヨークで今季初ゲームに臨んだイチローについて特集している。

 記事では「現在イチローは、メジャーリーガーの誰もがうらやむ、そびえたつ節目——3000安打の台地に迫っている」と紹介。この日の試合前、同紙の取材を受けたイチローは、金字塔について「その質問を3000回も聞かれた気がする。僕は今年これまででたった1打席しか立っていないので、とても答えづらいです」とした上で、「雲に触ることはできますか、と聞かれているようなもの。ずっと先にあって、僕はそこに全く焦点を置いていません」と話したという。

 マーリンズ加入1年目の昨季は、開幕から代打として毎試合、打席に立ち続けた。その後、レギュラーの故障や不調もあり、予想を大幅に上回るシーズン438打席に立ったが、マッティングリー監督が就任した今季は出場機会が減ることになりそうだ。

3000安打へ焦点は当てていない? 「打席を得て、その打席でヒットを打ちたい」

 特集でも、「プレー時間はイチローが3000本安打クラブに入るにあたり最大のハードルとなるだろう」と指摘。一方で、「3000本はイチローの日々のモチベーションになってはいないという」とも伝えている。本人も、同紙の取材に対して以下のように答えている。

「もちろん、3000本打ったからって引退するわけではありませんし、その数字を最終的な目標としているわけでもありません。メディアは別の捉えかたをしていますけれども。僕はただ試合に出るだけです」

 記事では、イチローについて「何本打つかにかかわらず殿堂入りだ」としている。日本時代の1278安打を加えて日米通算4213安打に達していることにも触れ、「つまりはピート・ローズの領域だ」と指摘。膨大なヒットを積み重ねてきたキャリアは偉大で、ローズのメジャー歴代最多安打記録(4256本)までは43安打と迫っている。

 メジャー通算3000安打と日米通算4256安打。2つの金字塔に迫るには、とにかく打席に立つしかない。今は我慢の時と言えるかもしれない。

「僕にとって、殿堂入りや3000本安打といった多くの人々が注目している場所に焦点はありません。打席を得て、その打席でヒットを打ちたい。当たり前ですが、殿堂入りは誰か別の人が決めます。自分にとって、それを考えることはいいことではありません。自分にはどうしようもないものです」

 特集では、イチローのこんなコメントも紹介している。1本1本の積み重ねの先に大記録がある。そのために必要な打席数に、イチローは飢えているようだ。

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