アロンソの契約がもたらすF1ドライバーマーケットへの影響。注目されるサインツ、メルセデス、レッドブルの選択

2024年4月13日(土)13時31分 AUTOSPORT web

 アストンマーティンがフェルナンド・アロンソの残留を発表したことで、2025年F1ドライバーマーケットにおいて、ひとつの可能性が消滅した。これにより、来年に向けてチームを探しているドライバーも、ドライバーを探しているチームも、迅速に動く必要が出てくるだろう。メルセデスとレッドブルが、アロンソをドライバー候補のひとりとして考えているといわれていた。

2024年F1第4戦日本GP カルロス・サインツ(フェラーリ)とフェルナンド・アロン(アストンマーティン)


 7度のF1チャンピオン、ルイス・ハミルトンが2025年にフェラーリに移籍することを決めたため、メルセデスのトト・ウォルフ代表は後任を決めなければならない。しかし彼は決定を急ぐつもりはないと述べている。

2024F1サウジアラビアGP メルセデスF1のシニアレースエンジニア、ピーター・ボニントンとアンドレア・キミ・アントネッリ


 ウォルフ代表は、育成ドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリのポテンシャルを見極めようとしている。アントネッリのFIA F2でのパフォーマンスをサマーブレイクまでのあと7ラウンドでチェックし、旧型F1マシンでのテストで4回走らせたうえで、アントネッリが来年メルセデスF1チームで戦うことが可能かどうかを判断したい考えなのだ。状況によっては、アントネッリをウイリアムズF1チームで2年走らせるか、あるいは来年もFIA F2に参戦させる可能性がある。


 チャンピオンチームのレッドブルに関しては、セルジオ・ペレスとの契約が今季末まででとなっている。今のペレスは、マックス・フェルスタッペンのすぐ後ろでフィニッシュし、チーム内で波風を立ててもいない。それはレッドブルがまさに望んでいることであり、この調子が続くなら、チームは今後数週間のうちに、ペレスと新契約を結ぶものと考えられる。

2024年F1第4戦日本GP 優勝したマックス・フェルスタッペンと2位のセルジオ・ペレス(レッドブル)


 カルロス・サインツと彼のマネジメント陣営は、こういった動きをもちろん把握している。メルセデスとレッドブルはサインツを候補として考えているといわれるが、この2チームが最終的にサインツを選ばなかった場合、彼は2026年にF1に参入するアウディとの将来を考えて、現在はキック・ザウバーとして活動しているチームと長期契約を結ぶかもしれない。ザウバーのCEOアンドレアス・ザイドルは、昨年末から、サインツとニコ・ヒュルケンベルグのラインアップを希望して動いている。

2024年F1第4戦日本GP カルロス・サインツ(フェラーリ)
2024年F1第4戦日本GP カルロス・サインツ(フェラーリ)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)


 アウディのシートを狙っているドライバーは何人かおり、そのなかには、現在キック・ザウバーで走るバルテリ・ボッタスとアルピーヌのエステバン・オコンが含まれている。


 アルピーヌは、ピエール・ガスリーに長期契約をオファーしているといわれる。オコンは、他に目を向けると同時に、アルピーヌ残留についても検討していくため、来年もドライバーラインアップが変更されない可能性がある。そうなれば、育成ドライバーのジャック・ドゥーハンのF1昇格への道が閉ざされることになるだろう。


 ボッタスにとっては、ウイリアムズへの復帰も選択肢のひとつになるだろう。一方、メルセデスは、アントネッリを来季起用しないと決め、短期的な措置として雇うドライバー探す場合、ボッタスかオコンの可能性を考えるかもしれない。

2024年F1第4戦日本GP バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)


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