トロロッソ・ホンダF1密着:バードストライクと初走行、二人のルーキーが中国GP初日に苦戦した理由

2018年4月14日(土)0時50分 AUTOSPORT web

 バーレーンGPでピエール・ガスリーが4位に入賞したこともあり、中国GPでのブレンドン・ハートレーはその影に少し隠れてしまった感がある。確かにバーレーンGPではハートレーは全セッション、ガスリーの後塵を拝してしまった。


 また中国GPの金曜日のフリー走行でもガスリーが1回目11位、2回目12位だったのに対して、ハートレーはそれぞれ16位、15位と出遅れてしまった。 


 だが、これには理由がある。バーレーンGPでは予選Q1で鳥がマシンに激突するというバードストライクに遭って、フロントウイングを破損するアクシデントに見舞われていた。


 不幸は中国GPでも起きた。
「ブレンドンのフロントウイングが、再びバードストライクに見舞われ、若干のダメージを受けた。さらにフロアにも損傷が確認されたので、セッション中にフロアを交換しなければならず、予定外のガレージ待機を迫られた」(ジョナサン・エドルズ/チーフレースエンジニア)

F1第3戦中国GPでもバードストライクに見舞われたブレンドン・ハートレー


 ハートレーが失った時間は35分。フリー走行1回目というのは、マシンのセッティングを確認し、午後のフリー走行2回目に向けてセットアップしていくセッション。その3分の1以上の時間を失ったハートレーが、万全の状態でなかったことは容易に想像できる。それでも、ハートレーは言い訳せずに前を向いてこう語った。


「クルマの感触はかなりいい。バランスがいいから、今晩、うまく走れなかったところを改善できれば、十分に挽回できる。中団グループの争いはバーレーンGP同様、接戦なので、うまくやれば、一気に中団の上位へいくことも可能だ」(ハートレー)


 バーレーンGPでは初日からトップ10をキープていたガスリーも、中国GPでは初日トップ10圏外と苦しんでいる。ガスリーにはハートレーのような不運は起きなかったが、まだ改善できる点がある。それはガスリーが上海インターナショナル・サーキットを走るのが今回が初めてだということだ。


「上海を走るのは今日が初めてだったけど、全体として悪くない一日だった。シミュレーターやプレイステーションではわからないことをいくつも学んだ。マシンのセットアップ同様、僕もまだ改善できると思うから、今夜はしっかりエンジニアとミーティングして、ドライビングを煮詰めていきたいと思う」


 土曜日に期待したい。


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