MotoGP:グリッド上でエンジンストールした場合の手順についてFIMが新レギュレーションを発表

2019年4月14日(日)15時28分 AUTOSPORT web

 国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は4月12日、MotoGPの決勝レースにおいてウオームアップラップとレーススタート前後にバイクがエンジンストールを起こした場合のスタート手順について、新たな決定を発表した。


 この決定はグランプリコミッションが協議を行ったもので、即時施行される。新たなレギュレーションでは、ウオームアップラップのスタート時、エンジンが停止したバイクは再始動せず、すぐにピットレーンに戻らなければならない。


 もしピットレーンが閉まる前にコースインすることができれば、そのライダーはウオームアップラップに加わり、グリッドの最後尾からレースをスタートすることができる。


 レースがスタートする前後にグリッド上でバイクがストールした場合は、ピットレーンに移動しなければならない。チームスタッフと各装備については、ウオームアップラップ、またはレースのどちらかでグリッド上から退出したあとは、グリッドに戻ることはできない。


 こうした新しいレギュレーションが決定された背景には、エンジンストールが発生したときの手順を、これまでよりもより安全かつ明確、そして公平にする目的がある。そのため、同じ手順が今後、すべての状況に適用される。


 これまでのレギュレーションでは、レースがスタートする前のウオームアップラップ終了後、エンジンストールを起こしたバイクをスタートさせようとすることは禁じられている。ライダーはピットレーンに戻らなければならない、というものだった。


 しかし、もしウオームアップラップのスタート時にエンジンストールが起こり、ウオームアップラップに加わるために“短い時間で”再始動しようとアシストを受けることは許可されていた。それはレーススタート後に発生した場合にも同様で、グリッド上でアシストを受けることが許可されていた。


 この規則では、様々な状況によって決断を下さなければならないチームとグリッドマーシャルが混乱する恐れがある。また、エンジンストールを起こしたライダーの近くにマーシャルがいるか否かによっても、不公平が生じる可能性がある。


 現行のMotoGPにおける全クラスのマシンは押しがけすることが難しく、エンジンを再始動させるためにはチームのメカニックがエンジンスターターを持ってグリッドに入る可能性がある。これは安全上の理由で、許可できないものだとされた。


 新しいレギュレーションは前述のとおり即時施行、つまりアメリカズGPの決勝レースから適用されることになるようだ。


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