清水エスパルス新加入選手の実力は?活躍度を5段階評価 【J1リーグ2025】

2025年4月14日(月)18時0分 FOOTBALL TRIBE

中原輝(左)マテウス・ブエノ(中)アフメド・アフメドフ(右) 写真:Getty Images

昨2024シーズンのJ2リーグを優勝で終え、3年ぶりにJ1復帰を果たした清水エスパルス。名門復権を目指し臨む今季は第10節が終了した時点で3勝3分4敗で12位。直近5試合は1勝1分3敗と、J1の厳しさを思い出す序盤戦となっている。


昨季の清水では、DF住吉ジェラニレショーンやMF宇野禅斗といった期限付き加入選手たちの活躍が目覚しく、J1昇格とJ2優勝の立役者となった。もちろん、J2へ降格した2023シーズン以降失意の流れを知るMF乾貴士やFW北川航也らの下地があってこそだが、補強の的確さを証明するシーズンになったと言えよう。


大活躍だった期限付き移籍組が完全移籍へと移行した今季、久々のトップカテゴリーに臨むにあたり新たな戦力もチームに多く加わった。そして、その中にはここまでチームを牽引するほどの活躍を示す選手も出ている。ここでは、今冬清水に加入した選手のうち、リーグ戦で出番のあった選手の活躍度を5段階で評価していく。なお、ユースからトップ昇格を果たした選手のうちMF西原源樹は昨季すでに多くの出場機会を得てプロ契約も結んでいたため対象外とした。




マテウス・ブエノ 写真:Getty Images

MFマテウス・ブエノ


評価:★★★★★


ブラジルのグアラニFCから清水へ加入したMFマテウス・ブエノは、今季新たにJリーグへ参戦した外国籍選手の中で最も当たりの選手と言っても過言ではないだろう。ここまでリーグ戦全試合にスタメン出場し、主にMF宇野禅斗とボランチのコンビを組んで中盤を支えている。


自陣深くであっても決して動じずにボールをキープする冷静さと技術を持ち、確実に味方に繋いで組み立ての軸となる。また、相手のボール保持時にはチャンスを逃さずにプレスをかけてボールを奪いそのまま決定機を生み出すパスを供給するなど、いずれのゲームでも攻守両面で存在感を示し続けている。新戦力にして早くもチームの中心となりつつあることと、それを可能にする技術の高さから評価を「5」とした。




カピシャーバ 写真:Getty Images

MFカピシャーバ


評価:★★★☆☆


昨季終了後、J1昇格とJ2優勝にも大きく貢献したFWルーカス・ブラガや5シーズンにわたって背番号「10」を背負ったFWカルリーニョス・ジュニオがチームを去った清水。彼らに代わり新たにチームに加わった攻撃面で特徴を持つブラジル人選手がMFカピシャーバだ。


圧巻のスピードと当たり負けしないフィジカルで突き進むドリブルが魅力で、チャンスメイクに貢献している。第2節のアルビレックス新潟戦では早速ゴールもマーク。残念ながら一時欠場が続いたが直近3試合では途中出場しており、改めてパフォーマンスの向上が楽しみな存在でもある。すでにチャンスに絡む働きとゴールという結果を挙げているとはいえ、開幕早々に欠場が続いてしまったことから現時点での評価は「3」とした。




アフメド・アフメドフ 写真:Getty Images

FWアフメド・アフメドフ


評価:★★☆☆☆


現役ブルガリア代表選手が今季清水でJリーグデビューを果たした。2024/25シーズンのブルガリアリーグで19試合出場16ゴールという高い得点力を引っ提げて加わったFWアフメド・アフメドフ。ここまではリーグ戦6試合に出場しているが、そのほとんどが途中出場で短時間の出番ということもあり未だ無得点と苦しいスタートとなっている。


清水のFW陣では、昨季のチームトップスコアラーでありキャプテンを務めるFW北川航也がすでに5ゴールと今季も引き続き攻撃を牽引する働きを見せており、現時点でアフメドフは2番手に甘んじている。それでも、試合を重ねるごとにコンディションは上がっている印象。YBCルヴァンカップ2回戦では、来日初ゴールを挙げるなど母国リーグで見せていた得点力の片鱗をうかがわせる場面は増えており、チームに順応すれば十分に怖さを出せる選手だろう。とはいえ、現時点では出場機会を得ている一方で求められている結果を挙げられていないことから評価を「2」とした。




中原輝 写真:Getty Images

MF中原輝


評価:★★☆☆☆


2023シーズンのJ1昇格プレーオフで清水を苦しめた選手の1人でもあるMF中原輝が、J2降格となったサガン鳥栖より期限付きで加わった。昨年は怪我にも泣かされ22試合の出場に留まったが、それでもシーズン終盤には複数のゴールに絡む活躍を見せていた。


高精度の左足を武器とし、清水でもセットプレーの場面で質の高いキックを披露している。しかし、ここまでリーグ戦9試合に出場してはいるものの直接ゴールに結びつく活躍はできておらず、ベンチスタートとなるゲームも徐々に増えてきた。直近2シーズンを思えば、終盤戦になるにつれてパフォーマンスが上がってくる可能性も大いにある。しかし、現時点ではリーグ戦でゴールに絡めていないことから評価を「2」とした。


清水エスパルス 写真:Getty Images

MF弓場将輝


評価:★☆☆☆☆


大分トリニータから加わった新戦力の1人MF弓場将輝。ここまでリーグ戦の出場はわずかに2試合、そのいずれもが途中出場で極めて限られた時間のみとなっている。ルヴァン杯一回戦のSC相模原戦では先発出場し強烈なミドルシュートを放つなど見せ場も作ったが、リーグ戦での出場時間は少ないことから現時点での評価は「1」とした。




MF小塚和季


評価:★☆☆☆☆


2023シーズン途中より韓国へ渡り、Kリーグの2チームでプレーしたのち今季清水へと加入したMF小塚和季。久々にJリーグの舞台で活躍を見込まれたが、ここまでリーグ戦は6試合に出場しているもののいずれもゲーム途中からの短い時間に留まっており、今後はさらに出場時間を延ばしての起用があるのか注目される。現時点ではゲームには絡めているものの出場時間が限られ、最大の特徴である“前線で決定機を生み出すパス”がまだ見られないことから評価を「1」とした。




嶋本悠大(大津高校所属時)写真:Getty Images

MF嶋本悠大


評価:★☆☆☆☆


ユースからの昇格を含め、高卒ルーキーの多い今季の清水。大津高校より加入したU-20日本代表のMF嶋本悠大もその1人だ。3月末のU-20代表活動までの間では3試合に出場しており、開幕戦でわずかな時間ながらいきなりデビューを果たしてお披露目となっていた。第5節のガンバ大阪戦ではスタメンにも名を連ね45分間プレー。残念ながらゴールに絡む場面はまだないものの、冷静なプレーの選択など出場すれば持ち味は発揮している印象だ。それでも出場時間の短さから評価は「1」とした。中盤のポジション争いは熾烈だが、今後どこまで試合に絡めるか楽しみだ。




MF小竹知恩


評価:★☆☆☆☆


同期のMF西原源樹やMF嶋本悠大に少し遅れ、第7節の湘南ベルマーレ戦で今季初出場を果たしたMF小竹知恩。わずかな時間の出場となったことでボールへの関与はほとんどなかったが、早々に出場が叶ったことは1つの成果と言えよう。3月26日に行われたルヴァン杯一回戦のSC相模原戦では先発出場しており、途中交代するまでの間、右サイドを突破してのチャンスメイクや中央を持ち運んでからのミドルシュートなど積極的なプレーを見せている。さらに4月9日に行われた同大会の二回戦(ジュビロ磐田戦)では1アシストをマーク。リーグ戦では出場時間が短いことから評価を「1」としたが、カップ戦での活躍から今後が楽しみな存在であることは間違いない。

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