【マスターズ】マキロイ「人生最高の日」11度目挑戦で6人目偉業達成「重荷を背負う必要がなくなった」
2025年4月14日(月)10時19分 スポーツニッポン
◇米男子ゴルフツアー マスターズ最終日(2025年4月13日 米ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)
単独首位から出たロリー・マキロイ(35=英国)が6バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの73で回り、通算12アンダーで大会初優勝し、史上6人目のキャリアグランドスラムを達成した。
プレーオフ1ホール目。1メートルのバーディーパットを沈めたマキロイはパターを放り投げ、両手で頭を抱えてうずくまった。
18番グリーンに大歓声が響き渡る中、肩を震わせた。顔を上げると、空を見上げて雄叫びを上げた。
クラブハウス前で行われた表彰式では、前回大会覇者シェフラーからグリーンジャケットを着せてもらった。
新王者は「夢が叶った。幼い頃からずっと、あの瞬間を夢見てきた。1997年にタイガーが初めてグリーンジャケットを獲得した瞬間を見て、彼と同じ道を歩みたいと強く思うようになった。ゴルフ人生で最高の1日になった」と誇らしげに語った。
2打リードでティーオフ。出入りの激しいゴルフで首位から陥落したが、消沈することなく攻め続けた。1打リードで迎えた18番で1・5メートルのパーパットを外し、ローズとのプレーオフにもつれ込んだが、1ホール目で決着をつけた。
07年にプロ転向し、11年全米オープンでメジャー初優勝。12年と14年に全米プロを制覇。14年の全英オープンに勝ち、メジャー全4大会を制すキャリアグランドスラムに王手を掛けた。
しかしマスターズではなかなか勝てなかった。15年に4位、18年と20年に5位、22年には2位になったものの、もう一歩でタイトルに届かなかった。
今年は2勝を挙げて好調のままオーガスタ入り。11度目の挑戦で偉業を成し遂げ、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズに続く史上6人目のグランドスラマーとなった。
マキロイは「2014年8月からずっと重荷を背負ってきた。もう11年近くになる。今はその重荷を背負う必要がなくなり、やっと自由になった」と晴れ晴れとした表情で話した。そして「来年は自分で自分にグリーンジャケットを着せたい」と笑顔で連覇を誓った。