開幕戦でツアー初優勝の生源寺龍憲 「藤本技工の軟鉄ウェッジは四角い顔で構えやすい」
2025年4月15日(火)11時0分 ALBA Net
『 FG 101TW』を使用する生源寺
今季開幕戦でツアー初優勝を遂げた生源寺龍憲。男子ツアーで珍しい藤本技工のウェッジを使用する本人に直撃取材した。
ウェッジのロフトバリエーションは50・56・60度で、アイアンと同様に藤本技工の軟鉄鍛造モデル『FG 101TW』を使用。シャフトは『N.S.PRO モーダス3 ウェッジ125 X』を挿している。
藤本技工とは、国内アイアン製造発祥の地、兵庫県市川町でゴルフクラブを製造する老舗メーカー。こんなマニアックなウェッジを使っているのはなぜだろうか?
「やっぱり打感がすごく柔らかいです。いい鉄(素材はS20Cで炭素の含有率が低く軟らかい)を使っているので、打感が全然違いますね。スピンももちろんかかります」
気に入っているのは打感だけではない。顔は生源寺好みに仕上げられている。「これもアイアンと一緒でヒールがやや高くて四角い顔なんですね。リーティングエッジも真っすぐ。ここが丸いのが苦手なんです」
生源寺は四角い顔のアイアンを使っており、つかまりすぎない顔を好む。このアイアンのPWからの流れを意識して、アイアンと同様の顔に制作されている。
「僕はあまりフェースを開いたりしないでスクエアに構えたいので、アイアン顔に仕上がりました。ソールはリーティングエッジ側を落として、バンスの頂点が当たるようにしていますね。フェースを開いた場合のために、ヒール側はやや削っています。3面ソールのようになっていて、抜けもすごくいいんですよ」
アイアンもウェッジも藤本技工を使用するプロも珍しいだろう。シーズンはまだ始まったばかり。開幕戦に続くツアー2勝目に向けて、どんなアプローチ技を見せてくれるか楽しみだ。
◇ ◇ ◇
生源寺のアイアンは藤本技工製だった。関連記事【藤本技工の軟鉄アイアンを愛するパーオン率2位男・生源寺龍憲! フェースだけノーメッキだった】を読めば、その秘密がわかります。
<ゴルフ情報ALBA Net>