B1リーグ・シーホース三河、敵地でサンロッカーズ渋谷と白熱の戦い、中地区2位の座を守り抜く

2024年4月15日(月)11時23分 ココカラネクスト

 シーホース三河は4月13日(土)、14日(日)、敵地の青山学院記念館で中地区3位のサンロッカーズ渋谷とCSをかけた直接対決を行った。

Game1、ガードナーが前半だけで24点を奪う活躍で最大23点のリードを奪いながらも、後半SR渋谷の反撃の勢いを止めることができず、痛恨の逆転負けを喫した。

迎えたGame2。Game1とは打って変わって序盤からSR渋谷の高確率な3Pシュートに苦しみ最大11点差を築かれる。長野、角野、シェーファーらの活躍で流れを手繰り寄せると、要所で3Pシュートを決め切り逆転に成功し中地区2位の座を守り抜いた。

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—試合結果—
2024年4月13日(土)
SR渋谷 〇 81 – 76 ● 三河
(三河通算成績 30勝22敗)

1Q SR渋谷 7–18 三河

ガードナー 8得点、二桁リードの好スタート

スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

両チームともシュートタッチに苦しみ、開始からの約3分間で#43イのミドルシュートのみ。0-2と重苦しい立ち上がりとなるも、#19西田(優)がドライブでこじ開け、#54ガードナーの3Pシュートで0-7と先手を取る。

タイムアウトを取ったSR渋谷は#9ベンドラメの3Pシュートで反撃するが、すぐに#54ガードナーが3Pシュートで返上して主導権を渡さない。

その後も粘り強いディフェンスを継続し、#54ガードナーのリバウンド、#0オーガストの連続得点でリードを広げる。終了間際に#10レイマンが3Pシュートを射抜いて、二桁リードと上々のスタートを切る。

2Q SR渋谷 25–45 三河 (SR渋谷 18–27 三河)

ガードナー 前半だけで5本の3Pシュートをすべて決める24得点の爆発

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー。

#0オーガストと#10レイマンのダブルチームでボールを奪い、#10レイマンがワンマン速攻からダンクを叩き込んで、SR渋谷に早々にタイムアウトを取らせる。

その後も流れを渡すことなく、シュートタッチが好調な#54ガードナーが3Pシュートで7-23とリードを広げる。SR渋谷は#34のケリーの3Pシュートなどで対抗するが、#54ガードナーの連続得点でリードを保つ。

オフィシャルタイムアウト明けも#54ガードナーの勢いは止まらない。3Pシュート、バスケットカウントの連続得点で着々と点差を広げ、残り1分半に#19西田(優)の3Pシュートで17-40と23点のリードを築く。

SR渋谷は#5クレモンズ、#8ホーキンソンの3Pシュートで盛り返すが、残り22秒に#54ガードナーがこの試合5本目の3Pシュートを決めて、20点のリードで前半を終える。

3Q SR渋谷 58–66 三河 (SR渋谷 33–21 三河)

SR渋谷の猛追を止められず、点差を一桁に戻される

スタートは、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

SR渋谷に#5クレモンズの3Pシュート、#9ベンドラメのドライブで先行される。#54ガードナーがペイントアタックから連続得点を挙げるが、SR渋谷も#13 田中のドライブ、#34ケリーの3Pシュートで譲らない。残り3分、ターンオーバーからSR渋谷#5クレモンズに得点され、13点差まで盛り返される。

タイムアウトで悪い流れを断ち切ろうとするが、その後もSR渋谷の反撃を止められない。#54ガードナーが奮起して連続で8点を挙げるも、#9ベンドラメの連続3Pシュートで、残り2分に56-60と4点差に迫られる。

#7長野が果敢にリングに向かってリズムを変え、残り44秒にもファストブレイクで加点。終了間際に#32シェーファーがリバウンドを押し込んで、8点リードで最終Qを迎えた。

4Q SR渋谷 81–76 三河 (SR渋谷 23–10 三河)

大事な場面でのターンオーバーが響き、逆転負けを喫する

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#27石井、#32シェーファー。

シュートがリングに嫌われて得点できず、SR渋谷に#28津屋の3Pシュートなどで7-0のランを浴びて、65-66の1点差に肉薄される。

#10レイマンのドライブで突き放すが、SR渋谷は#8ホーキンソンの1on1で対抗。#19西田(優)が3Pシュートでリードを広げると、SR渋谷#13田中がロング2Pシュートを決め返す、一進一退の攻防が繰り広げられる。

開始4分半にSR渋谷#13田中のフリースローで並ばれ、#9ベンドラメの73-71と逆転されてオフィシャルタイムアウトに入った。

その後は、三河が追いついてはSR渋谷に突き放されるワンポゼッション差の拮抗した展開が続く。しかし終盤の大事なところで立て続けにターンオーバーを犯して得点を伸ばせず、残り17秒にSR渋谷#4ギブスのフリースローで79-75と4点のビハインドに。ファウルゲームに持ち込むも、逆転するには至らず。81-76でGame1を落とした。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

前半は素晴らしい出来の試合だったと思います。

ターンオーバーも0で自分たちのやりたいことができていたと思いますが、後半に入ってターンオーバーが増えたこと、そして相手のシュートを止めることができなくなってしまってこういう結果になったと思っています。

-点差を詰められていく中で、選手たちにはどのような言葉をかけましたか?
自分たちのやるべきことをやり続けようと伝えました。撃つべきシュートを撃ち、自分たちのディフェンスで相手のシュートを落とさせようということを伝えていましたが、SR渋谷さんは素晴らしいタレント・コーチの揃ったチームで、彼らがシュートを決めきり、自分たちがそれを止められなかったところが最後の勝負の分かれ目になってしまったと思います。

-明日は1ゲーム差まで迫った直接対決ですが、どのように臨みますか?
本当に明日の試合は大きなものになると思います。前半に自分たちができていたことを後半まで40分間やり続ける、それをやるだけだと思っています。

自分はこのチームはそれができるチームだと信じていますし、できるという自信も持っています。その自信をもって、しっかりと明日の試合を迎えたいと思います。

—試合結果—
2024年4月14日(日)
SR渋谷 ● 67 – 81 〇 三河
(三河通算成績 31勝22敗)

1Q SR渋谷 24–20 三河

SR渋谷の高確率な3Pシュートに苦しむ中、レイマンが11得点の活躍で喰らいつく

スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ。

序盤から#10レイマンが6得点を挙げ奮闘するが、SR渋谷#8ホーキンソンを中心に得点を重ねられ、13-6とリードを許す。三河のタイムアウト明け、#10レイマン、#54ガードナーで一挙7得点を挙げ、13-13と同点に追いつく。

残り3分半、SR渋谷#5クレモンズの3Pシュートで再び逆転されるが、#32シェーファーがフリースローで対抗する。しかし、SR渋谷は#28津屋の3Pシュートで反撃し主導権を譲らない。

SR渋谷#9ベンドラメ、#28津屋の得点でリードを広げられる中、残り30秒に#7長野が3Pシュートを射抜き、24-20で1Qを終える。

2Q SR渋谷 41–32 三河 (SR渋谷 17–12 三河)

要所でSR渋谷に得点され流れを掴めない

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

SR渋谷#13田中の3Pシュートで先制されるが、#54ガードナーがゴール下で上手さを見せ対抗する。開始2分に#7長野とのコンビプレーから#0オーガストのダンクが炸裂すると、#32シェーファーがリバウンドを押し込み、29-26とワンポゼッション差に迫る。

開始4分半、ディフェンスからSR渋谷のターンオーバーを誘発し、#18角野がファストブレイクを決めるも、SR渋谷#10小島に3Pシュートを返上され流れを掴みきれない。

オフィシャルタイムアウト明け、#0オーガストのダンクで32-30と2点差に追い詰める。しかしSR渋谷#4ギブス、#5クレモンズに得点され再びリードを広げられる。

三河のタイムアウト明け、#43イのフリースローで喰らいつくが、SR渋谷#8ホーキンソン、#13田中の個人技を止められず41-32で2Qを終える。

3Q SR渋谷 55–52 三河 (SR渋谷 14–20 三河)

ディフェンスからリズムを変えワンポゼッション差に迫る

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ。

SR渋谷#8ホーキンソンの得点で43-32と11点差を作られるが、開始2分半に#43イのキックアウトから#19西田(優)が3Pシュートを射抜き、43-35と一桁差に戻す。ディフェンスでは#11久保田が狙い澄ましたスティールでSR渋谷のオフェンスを停滞させる。

開始4分、#19西田(優)が#10レイマンのダンクをお膳立てしチームを勢い付ける。さらには#54ガードナー、#43イが立て続けに3Pシュートを沈め、46-43と再びワンポゼッション差に詰め寄る。

拮抗した展開が続く中、#0オーガストのゴール下、#54ガードナーのフリースローでついに逆転する。しかし終盤、SR渋谷ベンドラメに連続して3Pシュートを決められ再び逆転を許す。ラストワンプレーで#7長野とのコンビプレーから#32シェーファーが得点し55-52で4Qに突入する。

4Q SR渋谷 67–81 三河 (SR渋谷 12–29 三河)

セカンドユニットで主導権を握り逆転に成功

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

#18角野、#54ガードナーが連続で3Pシュートを決め59-60と再び逆転する。SR渋谷のタイムアウト明け、SR渋谷#5クレモンズに3Pシュートを決められるが、#18角野が3Pシュートを返上し、激しいリードチェンジを繰り返す。

その後は両者得点できない時間が続く中、残り4分半に#54ガードナーがゴール下へのアタックからフリースローを獲得し、62-66とリードを広げる。さらには#7長野のパスを起点に#54ガードナーが3Pシュート、#0オーガストがゴール下で得点し62-71と一気に突き放す。

SR渋谷のタイムアウト明けには#7長野のハードなディフェンスから素早いトランジションを展開し、そのまま#0オーガストがバスケットカウントをもぎ取り主導権を渡さない。

SR渋谷#5クレモンズ、#34ケリーの得点で67-75と8点差に迫られるが、#54ガードナーがミスマッチを活かしたアタックでリードを死守する。終盤まで強度の高いディフェンスでSR渋谷のオフェンスを停滞させ、67-81でGame2をものにした。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

昨日23点リードから逆転負けをしたということで、今日を迎えることは非常にタフでした。ただ、選手・スタッフ全員が昨日の負けに向き合って、今日、しっかりと負けを取り返してくれました。

常々自分たちは1%その日よりも向上しようという、改善という言葉をずっと口にしているのですが、まさに昨日から改善できた、それを証明できた試合だったと思いますし、やり遂げたチームを誇りに思います。

-GAEM1、GAME2での改善を具体的に言うと
特にディフェンスのところを改善しました。SR渋谷さんはタレントが揃っていてシュートを決め切れる選手が多い中で、1Q含めて前半はやられてしまったんですけど、そこで集中力が切れることなく、自分たちのディフェンスをやり続けて、プレッシャーを与えて相手のシュートを落とさせるということ。

それによって相手のシュートが少しずつ落ちてきて、自分たちの流れに持っていくことができたと思います。

オフェンスのところで言えば、ビッグラインナップですね。#32 シェーファー選手を含めたラインナップというのは、彼が怪我から復帰して時間も少なかったので、どうしても練習時間が十分とは言えない中で、試合の中でそれぞれの呼吸というのを揃えて、誰がどこの位置に入って、どうやってプレーすればいいかというチームケミストリーを高めあってくれたと思います。

#0 オーガスト選手、#32 シェーファー選手は非常に上手くやってくれたと思いますし、パフォーマンスには本当に感謝しています。

-流れが変わったポイントは?
強いてひとつ挙げるとすれば、3Qの早い段階だった思うのですが、#43 イデソン選手が#19 西田(優)選手にパスをして、コーナーで3Pシュートを決めたシーンです。

おそらく11点負けている状況から8点差、一桁に縮まったシーンだと記憶しているのですが、そこがひとつの変わり目だったと思います。

そこから#0 オーガスト選手のディフェンスにも火が点いてくれて、そして#18 角野選手、#7 長野選手、#32 シェーファー選手、普段スタートで出ていないような選手がディフェンスで貢献してくれて、試合の流れを変えてくれたと思ってます。

-今日の試合の重みはどう感じでいますか
まだ自分たちは何も成し遂げていませんので、自分たちはこれからも1%の改善をやり続けなければいけません。まだCS出場へのチャンスが7試合残っていますし、戦い続けなければいけないと思います。

非常に大きな一勝ではありましたけど、あくまで60分の1でこれからも改善を続ける。今日はそれができた、そういう意味のある試合でした。

ココカラネクスト

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