車屋紳太郎が土壇場同点弾! 川崎F、蔚山現代に苦戦もACLドロー発進

2022年4月15日(金)19時55分 サッカーキング

土壇場で追いついた川崎F [写真]=Getty Images

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 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループI第1節が15日に行われ、川崎フロンターレ(日本)と蔚山現代(韓国)が対戦した。

 両者は昨年のACLラウンド16でも対戦し、PK戦までもつれた激闘の末に蔚山が川崎Fを下していた。リベンジに燃える川崎Fは、9日に行われたJ1リーグ第8節柏レイソル戦(○1−0)と同じ先発11人を起用。川崎Fと同様にKリーグ1で好調を維持する蔚山は、横浜F・マリノスからの期限付き移籍で加入しているMF天野純や浦和レッズなどでプレーしたFWレオナルド、昨季までガンバ大阪に在籍していたDFキム・ヨングォンらが先発に名を連ねた。

 試合は序盤から蔚山がボールを握る展開に。天野とヴァレリ・カザイシュヴィリが中心となって積極的にボールを動かし、川崎F陣内に押し込む時間が続く。試合の均衡が破れたのは21分、蔚山が先制に成功する。パク・ヨンウが自陣深い位置からロングフィードを供給すると、レオナルドが谷口彰悟に競り勝ちボールを収める。ペナルティエリア左まで運んでから左足を振り抜き、GKチョン・ソンリョンと谷口の間を通してゴール右下にボールを流し込んだ。トラップの際にレオナルドのハンドがあったようにも見えたが、グループステージではVARがないため、蔚山のゴールは認められた。

 前半途中のクーリングブレイク明けからは川崎Fがボールを持つ時間も増えるが、テンポを落とした蔚山のペースに引き込まれてしまい、シュートを枠に飛ばすことはできない。川崎Fは1点のビハインドで折り返す。

 後半開始早々、川崎Fに決定機が訪れる。相手のクリアボールがペナルティエリア手前に流れると、橘田健人がボールを回収。ボックス中央で右足を振り抜くが、相手GKチョ・ヒョヌの好セーブに阻まれてネットを揺らすことはできない。

 川崎Fは58分にも蔚山のゴールを脅かす。ピッチ中央からジョアン・シミッチが左足でピンポイントのロングフィードをゴール前に供給。マルシーニョが胸でボールをコントロールし、ゴール前に飛び込んだレアンドロ・ダミアンにつなげる。L・ダミアンは左足でシュートを放つが、ミートせず、相手GKにキャッチされた。

 後半の川崎Fは押し込みながらも、蔚山の守備ブロックを崩し切ることができない。後半アディショナルタイム3分にはコーナーキックのこぼれ球に反応した宮城天が鋭いミドルシュートを放つが、相手GKチョ・ヒョヌに防がれる。

 試合はこのまま終了するかに思われたが、川崎Fが土壇場で試合を振り出しに戻す。左コーナーキックを相手GKがキャッチミスすると、こぼれ球に反応した車屋紳太郎がボレーで押し込んだ。両者勝ち点「1」ずつを分けあい、ドロー発進となった。次節は18日に行われ、川崎Fは広州FC(中国)、蔚山はジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と対戦する。

【スコア】
川崎フロンターレ 1−1 蔚山現代

【得点者】
0−1 21分 レオナルド(蔚山)
1−1 90+4分 車屋紳太郎(川崎F) 

【スターティングメンバー】
川崎F(4−2−3−1)
チョン・ソンリョン;山根視来、山村和也(69分 車屋紳太郎)、谷口彰悟、佐々木旭;ジョアン・シミッチ、橘田健人(69分 宮城天);家長昭博、遠野大弥(62分 脇坂泰斗)、マルシーニョ(69分 知念慶);レアンドロ・ダミアン(80分 小林悠

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