大谷翔平の“迎撃弾” ジャッジのWBC米国代表主将発表の日に6試合ぶり一発!連覇狙う日本の最大の壁

2025年4月16日(水)2時0分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース5−3ロッキーズ(2025年4月14日 ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が14日(日本時間15日)、ロッキーズ戦で6試合ぶりとなる5号ソロなど3安打1打点の活躍で連敗ストップに貢献した。侍ジャパンが連覇を目指す26年3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)が米国代表主将を務めることが決定。決勝で敗れた日本に雪辱を期す米国への「迎撃宣言」のような豪快な一発だった。

 試合前のクラブハウス。米国代表の帽子をかぶるヤンキース・ジャッジの姿が、テレビに映し出されていた。ドジャースタジムから、約3950キロ離れたヤンキースタジアムでの主将就任会見。会見後は本紙の取材に「エキサイティングだ。楽しみだよ。楽しい時間になる」とし、前回決勝で敗れた侍ジャパンへの雪辱へ不敵な笑みを浮かべていた。

 2年前。クローザー・大谷が、エンゼルス・トラウトを空振り三振に斬って立った頂点。エ軍時代の盟友から米国主将を引き継ぐジャッジへ、“受けて立つ”とばかりにバットで意思表示した。2点リードの3回先頭。大谷は右腕センザテーラの97・9マイル(約158キロ)外角高め直球を強振した。本塁打では今季最速の打球速度112マイル(約180・2キロ)、飛距離408フィート(約124・4メートル)の6試合ぶりの5号バックスクリーン弾。「正直もっと飛んでるかなと思った。風が良くなかったかな」と確信歩きから、CM映像がこの日から右翼の大型ビジョンで流れた「デコルテポーズ」を決めた。

 初回にベッツの先制2ランにつなぐ右前打など3安打。さらにデーブ・ロバーツ監督が「本塁打を2本逃したね。湿気(湿度70%前後)があった」と残念がったように、4回は右中間、8回は左中間へもう少しで本塁打の大飛球を放った。13日までのカブス3連戦では12打数1安打。一転、打球に角度が生まれる好転の兆しに「今日は打席からの眺めも良かった。心地よく打席の中で動けていた」と手応えを口にした。

 ついにジャッジの初出場と主将就任が発表された26年WBC米国代表。連覇を狙う侍ジャパンの大谷が最大の壁になるのは誰もが分かっている。米国のマーク・デローサ監督もこの日「彼は出場しなければならない」と大谷の出場を切望。前回大会でのトラウトとの対決シーンを「あれは私にとっても最高の瞬間の一つだった」とし、二刀流でのジャッジとの対決実現を「間違いなくそう願っている」と期待した。

 エ軍時代の22年はア・リーグMVPを争い、昨年は両リーグでMVP、本塁打王に輝いたメジャーの二枚看板。日米の威信をかけた対戦へ、早くも見えない火花が散った。(柳原 直之)

 ▽大谷とジャッジ 22年はジャッジがア・リーグ新の62本塁打で本塁打王、23年はエンゼルス所属の大谷が44本塁打で奪冠した。昨年はジャッジが58発で3度目、ドジャースに移籍した大谷は54発で2度目の本塁打王となった。投打の初対戦は大谷がエ軍時代の22年6月2日で、左中間ソロ含む2打数2安打。2日前の5月31日は、大谷の中堅奥への大飛球をジャッジがジャンピングキャッチし本塁打を阻止した。昨年ワールドシリーズは大谷が19打数2安打、ジャッジが18打数4安打1本塁打3打点だった。

スポーツニッポン

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