ドジャース・大谷翔平ら選手が「ジャッキー・ロビンソン・デー」のセレモニーに参加

2025年4月16日(水)6時56分 スポーツニッポン

 大谷翔平投手(30)らドジャースの選手が15日(日本時間16日)、ロッキーズ戦前に「ジャッキー・ロビンソン・デー」のセレモニーに参加した。

 セレモニー前に大谷は元同僚のモニアク、ハーゲットとハグをして談笑する場面もあった。その後のセレモニーでは、元NBA選手のレジェンドで、史上最多6度のMVPを獲得したカリーム・アブドルジャバー氏がスピーチ。ドジャース、ロッキーズ両軍が話を聞いた。

 アブドルジャバー氏は「明日は私の誕生日で、ジャッキー・ロビンソンがメジャーリーグで初めてプレーした翌日に生まれました。私の母はノースカロライナ出身で、差別が当たり前の時代に育ちました。そんな母がジャッキーに関心を持ち、私たちは一緒にドジャースの試合をラジオで聴くようになりました。子どもの頃の私にとって、ジャッキーは初めてのヒーローでした」と語りだし、「彼は軍隊にいた頃から差別に立ち向かい、自分の信念を貫いた人です。その強さは、後の野球人生にも表れていたと思います。1970年、私がルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞したとき、レストランでジャッキーに初めて会いました。そのときの写真は今でも私の宝物です。ジャッキー・ロビンソンは、卓越性と勇気の象徴であり、私にとっては生き方の手本です。彼の精神を、私も自分なりに受け継いできたつもりです」とスピーチした。

 練習では「Breaking Barrier(垣根を取り払え)」と書かれた恒例のTシャツを着用した。ドジャースは今年は、ブルックリン・ドジャース時代の「B」の帽子を被る予定。

 昨年の「ジャッキー・ロビンソン・デー」となったナショナルズ戦で、大谷は1安打1盗塁2得点の活躍を見せた。

 ▼ドジャースのデーブ・ロバーツ監督のあいさつ

 今日は本当に特別な日です。まずは(ロッキーズの)バド・ブラック監督、コーチ陣、選手の皆さん、ありがとうございます。1週間ほど前にブラック監督にこのセレモニーへの参加をお願いしたところ、「全員で参加する、問題ないよ」と言ってくださいました。

 私の選手たちも、ワークアウトを切り上げてこの場に駆けつけてくれました。本当に感謝しています。ジャッキー・ロビンソン財団は何十年にもわたり、皆さんのような人々に機会を与えるために努力してきました。

 私自身、2人の子どもを持つ父親として、遺産や継承というものについてよく考えます。私のような有色人種の男性がメジャーリーグの監督をしている姿は、かつての私自身には想像もできませんでした。でもジャッキーは、ただ野球をする以上の役割が自分に課されていると早い段階で理解していたのです。

 このユニホームを身にまとうということ、それは責任であり、機会でもあります。若い子どもたちは、私たちのすべての行動を見ています。ジャッキーもそうでした。だから、皆さんにも言いたい。「正しい道を歩んで、自分自身のレガシーを作ってください」と。

 本当にありがとう、そしてブラック監督、ロッキーズの皆さん、今日を特別な日にしてくれてありがとう。

 ▽ジャッキー・ロビンソン・デー 白人中心の米国社会で人種差別が色濃く残っていた1947年4月15日にブルックリン・ドジャースでデビューし、差別とも闘いながら同年に初代新人王に輝いた黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンにちなみ、04年に制定。当初は希望者のみがロビンソンの背番号42(97年から全球団の永久欠番)をつけたが、09年以降は全選手、首脳陣、審判がつけて試合に臨んでいる。

スポーツニッポン

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