カークウッドが初優勝【順位結果】インディカー第3戦ロングビーチ決勝

　ロングビーチ市街地で開催されたNTTインディカー・シリーズ第3戦。16日に行われた決勝レースは、ポールポジションからスタートしたカイル・カークウッド（アンドレッティ・オートスポート）がインディカー初優勝を遂げた。

　第48回目の開催を迎えた伝統のロングビーチGP。キャリア初ポールを獲得した2年目のカイル・カークウッドを先頭に85周のレースが幕を開ける。

　8番手スタートのジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）は好スタートを見せ4番手に浮上。後方では、16番手スタートのエリオ・カストロネベス（メイヤー・シャンク・レーシング）が単独スピンを喫し、ウォールにクラッシュ。1周目からイエローコーションとなる。

　リスタートは4周目。カークウッドはマーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）を抑えレースをリードしていく。

　19周目、ニューガーデンがロマン・グロージャン（アンドレッティ・オートスポート）を交わし3番手に浮上。

　20周目、ターン5でインを差してきたパト・オワード（アロウ・マクラーレン）とスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）が接触、ディクソンはタイヤバリアにクラッシュして2度目のイエローコーションとなる。

　ピットオープンになると各車がピットになだれ込んでいく。カークウッドはトップを守り、ペンスキーの素早いピット作業でニューガーデンは2番手に。

　さらにニューガーデンは、26周目にリスタートで周回遅れが邪魔となったカークウッドを交わしトップに浮上する。

　カークウッドも焦らずニューガーデンを射程圏内に捉えながらチャンスをうかがっていく。

　53周目、トップのニューガーデンがピットインしブラックタイヤに変更。翌周、2番手のグロージャンをピットイン。カークウッドはもう1周コースに留まる。

　グロージャンはニューガーデンの前でピットアウト。カークウッドも余裕を持ってピットアウトしトップに返り咲く。

　アンドレッティ・オートスポートのワン・ツーでレースは勝負の最終スティントへ。

　60周目、燃料が厳しいニューガーデンはエリクソンに交わされ4番手に落ちてしまう。

　グロージャンも1秒以内でカークウッドにプレッシャーをかけていたが、少しウォールに接触したのかタイムロス。

　カークウッドは落ち着いた走りを見せ、レースをコントロールしていく。

　残り2周、3番手のエリクソンも2秒以内に近づくも、カークウッドは隙を見せず、伝統のロングビーチでインディカー初優勝のチェッカーフラッグを受けた。

　グロージャンは2年連続で2位となり、アンドレッティ・オートスポートがワン・ツーフィニッシュ。

　3位にエリクソン、コルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）、アレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）と続き、ホンダユーザーがトップ5独占でアキュラが冠スポンサーのロングビーチGPを終えた。

■NTTインディカー・シリーズ第3戦ロングビーチGP決勝レース結果